「時間は夢を裏切らない・・・」

今朝ニュースをチェックしていて気になったのが、松本零士が槇原敬之に抗議したという記事。
その後、かなり大騒ぎになっているようだが、ことのあらましはこうだ。

槇原敬之が作詞・作曲したＣＨＥＭＩＳＴＲＹの新曲「約束の場所」のサビに、こんなフレーズがある。
「夢は時間を裏切らない　時間も夢を決して裏切らない」
これが松本零士の作品『銀河鉄道９９９』に出てくる「時間は夢を裏切らない　夢も時間を裏切ってはならない」というフレーズの盗作だ、というわけだ。

ところが槇原敬之サイドは完全否定。

訴訟も辞さず、の全面対決の構えの様相を呈しているというのだ。

ただ気になるのは、槇原敬之サイドの発言がコロコロ変わっているらしいこと。
最初は「知らない」だったものが、次第に「どこかで聞いたものが記憶にすり込まれたのかも」となり、次いで「記憶上のものを使用したかもしれない」という表現になったものの、今度は「読んだことすらない」し、「自分の言葉で作ったもの」であり、「そこまで盗作呼ばわりされたら、“銀河鉄道”というタイトル自体、先人が作った言葉ではないのかと言いたくなる」とまるで逆ギレ状態。

真偽の程はわからないし、自分は件の曲を聴いたことがないので何とも言えないが、似たようなフレーズを使った曲は実はＴＨＥ　ＡＬＦＥＥにもある。
ただそれは、れっきとした『銀河鉄道９９９／エターナル・ファンタジー』の主題歌。

このフレーズは古い『９９９』のファンには馴染みが薄いかもしれないが、ここ１０年ばかりの新しい『９９９』や他の松本零士作品を読んでいたり、本人のコメントを聞いたことがある人には御馴染みの、いわばキャッチフレーズやスローガンみたいなもの。

作品のテーマだとも常々発言してきている言葉だ。

それが全く関係ない歌から聞こえてきたとしたら、随分とヘンな気持ちにはなるだろうなぁとは思う。

一応所属事務所からは騒動を起したことのお詫びはきたらしいが、槇原敬之本人は同席せず。

それが余計に問題をこじらせてしまっているようだ。

出典等を明記してもらえれば、松本零士サイドはこれ以上は不問にする方針らしい。