『愛の悲しみ』 奥村愛
2006年 10月 21日
彼女はよく”癒し系”だとか”和み系”だとか呼ばれていますけれど、このアルバムなどはその最たるものでしょうね。
表題になっているクライスラーの「愛の悲しみ」をはじめとして、マスネの「タイスの瞑想曲」、フォーレの「夢のあとに」、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」や「月の光」などなど旋律の美しい有名曲がズラリ。大人しめの旋律が主ですが、何度も聴いているのに不思議と飽きが来ません。
またその多くはピアノ曲だったりオーケストラの曲だったりと、元々ヴァイオリンを想定して書かれたものではないのですが、それが新鮮味に繋がっているのかもしれませんね。
<収録曲>
1.タイスの瞑想曲(マスネ)
2.月の光(ドビュッシー/ローレンス)
3.パガニーニの主題による狂詩曲より第18変奏(ラフマニノフ/クライスラー)
4.愛の悲しみ(クライスラー)
5.ノクターン(ショパン/ミルシテイン)
6.コンソレーション第3番(リスト/ミルシテイン)
7.夢のあとに(フォーレ/カザルス)
8.交響曲第2番:第3楽章のテーマ(ラフマニノフ)
9.シチリアーノ(パラディス)
10.亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー/ハルトマン)
11.ロンドンデリー・エア(アイルランド民謡/クライスラー)
今年2月に、大阪で行われた「ヴァイオリン・サミット2006」のライブCDです。 今現在、さまざまに活躍するヴァイオリニストたちが一堂に会してクラシックからジャズから、ポップスから、アレンジ色ゆたかに饗宴する、素敵なコンサートです。 プロデュースは、葉加瀬太郎。 出演は、古澤巌、高嶋ちさ子、奥村愛、NAOTO、功刀丈弘、チェロの柏木弘樹。 NAOTO氏は、ただいま放映中の「のだめカンタービレ」でヴァイオリン指導をしているし、1回目と2回目には出演もしています。 ロックヴァイオリンの...... more
全曲弾けなくてもいいんです、「あのメロディ」「あの音の響きの、あの瞬間」だけでも、すごく楽しい。
このアルバムは、そんな曲がたくさんありますね。ピアノ曲や交響曲をバイオリンで聞けるのは、すばらしいです。
でも、だからこそ弾いてみたいという欲望はありますね。
といってもそれを実行に移す勇気もないのですが・・・。
50代60代からピアノを始めるという人もいらっしゃいますけれど、尊敬します。