『オリバー・ツイスト』(2005)
2006年 10月 25日
・・・と書くとまるっきり宣伝文句ですけれど、19世紀のロンドンを再現したオープン・セットには圧倒されますし、映像は綺麗で堂々たる風格を持っていますので、だてに巨費は投じていないな、と唸らせるものがあります。オリバーを演じたバーニー・クラーク君の無垢な瞳も、きっと女性の(だけではないと思いますけど)心を捉えるものと思われます。
しかしハッピー・エンドが待っているのはわかっていても、善意が空回りし、誤解が誤解を呼んで、縺れに縺れるというタイプの物語は苦手ですね。恋愛モノでよくあるすれ違いパターンだとか。これは映画の出来には全く関係ない、あくまでも個人的趣味の問題ですが、見ていてどうしてもイライラしてしまいます。まぁこの作品は、それほど混乱をきたしているわけではないので最後まで見ていられましたが、劇場ではなくビデオなどで見ている際にはついついリモコンの早送りボタンを押したい誘惑に駆られてしまいます。
不朽の名作のはずなんですが、実は原作を読んだことはおろか、ダイジェストにさえ目を通したことがありませんので、この映画が原作に忠実なのかどうかはわかりませんけれど、ラストは原作通りの終り方なのでしょうか。
オリバーが具体的にどういう境遇になったのかが今ひとつわからないのと、あれだけいた窃盗団の少年たちがどうなってしまったのか、それが気になってしまいました。
監督 : ロマン・ポランスキー 主演 : バーニー・クラーク /サー・ベン・キングズレー /ハリー・イーデン 公式HP:http://www.olivertwist.jp/ 原作は、「 クリスマス・キャロル 」などの名作を世に送り続けた、文豪チャールズ・ディケンズの名作 ...... more
涙のあと、幸せはやってくる。 ■監督 ロマン・ポランスキー■脚本 ロナルド・ハーウッド■キャスト ベン・キングスレー、バーニー・クラーク、ハリー・イーデン、ジェイミー・フォアマン□オフィシャルサイト 『オリバー・ツイスト』 19世紀のイギリス。 救貧院に連れて来られた、オリバー・ツイスト(バーニー・クラーク)は、粗末な食事に腹をすかせた孤児を代表してお粥のおかわりを要求し、追放処分になる。 一旦は葬儀屋に奉公するが、不当な仕打ちに耐え切れず逃げ出してしまう。 行く当てもない天涯孤独な身の上で...... more
ロマン・ポランスキー監督 19世紀のロンドン、孤児のオリバー・ツイストが孤児院を出てから、数々の苦難を乗り越え逞しく生き抜く日々の物語。 ポランスキー監督の描く、リアリティ溢れたオリバー少年の物語です。 『戦場のピアニスト』でもそうでしたが、主人公が迎える苦難や哀しみが淡々と描かれた後、最後に胸を大きく揺り動かされると言う感じの作品でした。 当時のロンドンの貧困層の不潔な生活振り、ずるい事しか考えない大人達の世界が渦巻く中、オリバーの美しく哀しげな表情は、実に見る者の胸を和やかにしてく...... more
映画館にて「オリバー・ツイスト」★★★☆ ロマン・ポランスキーがディケンズの名作を映画化。「アカデミー賞」だの「感動大作」だのおすぎの絶賛だの、あまり耳に入れないようにしていたのだけど・・・。 原作を知らないので、オリバーを次々と襲う運命から目が離せない。これでもかこれでもかと苦難に遭う彼をハラハラしながら見守らなくてはいけない。しかし、救貧院にいようとスリの集団にいようと、オリバー(バーニー・クラーク)の無垢な瞳は汚れることがない。それどころかその清らかさは人を惹きつけてやまない。ま、そのあたり...... more
『OLIVER TWIST』公開:2006/01/28監督:ロマン・ポランスキー原作:チャールズ・ディケンズ出演:バーニー・クラーク、ベン・キングズレー、ハリー・イーデン、ジェイミー・フォアマン、エドワード・ハードウィック、リアン・ロウ 19世紀イギリス。9歳になり、救貧院...... more
英国の文豪チャールズ・ディケンズの 名作を『戦場のピアニスト』の巨匠、 ロマン・ポランスキーが 壮大な予算で映画化した作品です。 ミュージカル版「オリバー!」は、 昔観た事があるんですが・・・ たしかマーク・レスターが 主役だった事くらいしか覚えていません・・・(笑) 主演のオリバー・ツイスト役は、オーディションで選ばれた 12歳のバーニー・クラークくんですが、 この子は、すご〜くかわいいです!目なんかもウルウルしちゃって・・・ たしかにあんな目で訴えられたら、助けてあげたく...... more
サム・ウォーターって名前、意外といいねえ…笑 孤児で育ったオリバーが無垢で純真な心のまま困難に負けず生き抜く原作の映画化。 80億円かけたセットには、かなりのリアルさを感じ圧巻。でも、でも、暗い映像…もともとロンドンは曇や雨が多いのでしょうけど、色彩感度が本当に低く暗いイメージ。炎や衣装のオレンジ色がその暗さを強調するかのよう。 孤児院が暗いイメージの施設という先入観をも与えそうな感じ。実際そうなのかもしれないけど。 そんな中、最初に引き渡された葬儀屋から逃げる時の空とラストの空は晴れ渡ってい...... more
原題:Oliver Twist こんな、いたいけな少年をいじめ痛めつけるなんて、なんて身勝手な大人達、時代が時代とはいえ、可哀そう、さすらう少年の心に安らぎの日々は来るのか 19世紀の、イギリスもまた貧富の差が激しかったころ、孤児のオリバー・ツイスト(バーニー・ク... more
2005年 イギリス・チェコ・フランス・イタリア 131分 原題 Oliver Twist 監督 ロマン・ポランスキー 脚本 ロナルド・ハーウッド 撮影 パヴェウ・エデルマン 音楽 レイチェル・ポートマン 出演 オリバー・ツイスト:バーニー・クラーク フェイギン:ベン・キングスレー アートフル・ドジャー:ハリー・イーデン ビル・サイクス:ジェイミー・フォアマン ブラウンロー氏:エドワード・ハードウィック ナンシー:リアン・ロウ... more
涙のあと 幸せはやってくる。 2005年 イギリス/チェコ/フランス/イタリア 監督 ロマン・ポランスキー 出演 バーニー・クラーク/ベン・キングズレー/ハリー・イーデン/ジェイミー・フォアマン/エドワード・ハードウィック / リアン・ロウ /マーク・ストロング/イアン・マクニース 原作 チャールズ・ディケンズ あらすじ 19世紀の英国。救貧院を追放されたオリバー・ツイストは、一路ロンドンを目指す。やがて、窃盗団に拾われた彼は、思いも寄らない事件に巻き込まれていく。 や...... more
救貧院に連れて来られた孤児・オリバー・ツイスト(バーニー・クラーク)は、腹を空かせた皆を代表しておかわりを要求し、追放処分になってしまう。一旦は葬儀屋に奉公させられるが、不当な仕打ちに耐え切れず逃げ出した。行く当てもないオリバーは、遥か彼方のロンドン..... more
2005年製作のイギリス・チェコ・フランス・イタリア映画。 全米最高18位、興行成績$1,987,287。 『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督が、C・ディケンズの名作を映画化した文芸ドラマ。19世紀の英国。救貧院を追放されたオリバー・ツイストは、一路ロンドンを目指す。やがて、窃盗団に拾われた彼は、思いも寄らない事件に巻き込まれていく。 この映画、長い割に伝わってくるものがあまり無い。最後も主人公の少年が自分の力で勝ち取ったものでなく、周りで犠牲になった人達があっての結末。少...... more
監督:ロマン・ポランスキー 原作:チャールズ・ディケンズ 出演者:バーニー・クラーク 、ベン・キングズレー 、ハリー・イーデン 、ジェイミー フォアマン 、エドワード ハードウィック 、マーク・ストロング 、リアン・ロウ 2005年 仏・英・チェコ 孤児になったオリバーは貧救院に収容されるが、くじびきでご飯をもっと食べさせて欲しいと要望することになり・・・ 貧しくったって、ボクはしっかり生きていくんだ だって、ボクはいい子なんだもん 優等生な男の子は素直すぎるほどに素直で...... more
天涯孤独の孤児、オリバー・ツイスト。「孤児なのに、何で名前があるんだ!」との問いの答えが笑えます。恩着せがましい救貧院のダンブル氏にアルファベット順につけたもらった名前のオリバー君。本人の意図に関係なく、次々と不幸に見舞われていきます。ロール・プレイングの元祖のような展開で、これでもか、これでもかと不幸が襲ってきます。いつの間にやら見ている方の眉間にしわが寄っていきます。あぁ、しわが増える。 救貧院から、棺桶屋に、そこを逃げ出しロンドンへ。餓死寸前の彼を救ってくれたのはなんと盗賊団。頭目フェイギ...... more
雰囲気はすごく良かったと思うそれと、主役のオリバー君はすっっごくかわいかった でも、なんというか何が言いたいのか良くわからなかったというのが観終わった感想・・・いや、主人公オリバー君について語りたかったんだろうけど、本当にそれだけで、ずっと彼を基準にして彼のことを追い続けただけ・・?・・・という感じだったそれなのに、その肝心のオリバー君はイマイチ主体性がなくて、与えられた運命に流されつついつも悲しそうにうるうるしている・・・あの環境下で結局一度も悪事を働かなかったのはエライと思うけど さすがにベン...... more
『オリバー・ツイスト』を観ました『戦場のピアニスト』でアカデミー監督賞を受賞したロマン・ポランスキー監督が、文豪チャールズ・ディケンズの名作を完全映画化。戦争の中で運命をもて遊ばれていく健気な少年の感動巨編です>>『オリバー・ツイスト』関連原題:OLIVERTW...... more
そうなんですよ、助かったのはカワイイオリバー君だけで、あとの少年たちはどうなったのか気になってたまりません。
美しい者勝ち?なんて短絡的なことまで考えちゃいました(汗)
そうですよね、彼らがどうなったのか気になりますよねー。
あの場から散り散りになって逃げ出したのか、
それとも皆捕まってしまって、何らかの処罰を受けているのか・・・。
原作を読めば、全て解決するのかしらん?
大変ご無沙汰いたしておりました。
この作品ですが、映像は雰囲気あって綺麗だったんですが、
感動シーンの筈なのに感動できなかった覚えがあります。^^:
オリバーがもっと苦労して幸せになってくれたらよかったのにと(笑)
窃盗団の少年たち、彼等がどうなったのか気になりますね。
どこかで逞しく生きているのかな。^^:
見る前は「評判の良い映画なんだな」と思っていたのですが、
その後で皆さんの意見を伺うと、「そうでもないのかな」という気持ちに変りました(笑)。
かくいう自分も、今ひとつ納得していないのですがねぇ。
原作本は結構長そうですし、映画化そのものが難しいのかも知れませんね。
画面はどんなに美しくても、肝心のドラマ部分がスカスカ、
とまでは言いませんが、なんとな~く流れていってしまった印象もあります。
オリバー君が窃盗団に連れ戻された後に、もっと葛藤があっても良かったカナ、とも感じましたし。
いや単に自分が、この手のお話を好きじゃないだけ、というのもあるかも知れませんけれど・・・(爆)。
それにしても、この映画、前評判が良かったわりにイマイチの評価が多いですね。
なんでだろ??
最初は映画館へ行こうかなと思っていたんですが、重そうなので断念(苦笑)。
レンタル屋で「一週間貸出OK」になるのを待っているうちに、WOWOWの放送ラインアップに挙がりましたので、更にそれを待った形ですね。
個人的には登場人物の誰一人として感情移入出来なかったのと、オリバー君の内面が窺い知れない点がマイナスだったかなぁ。
彼を見てるだけでウルウル来ちゃう、という人はOKなんでしょうけれども(苦笑)。
出来ることなら、子供のころに見たかったかも・・・・(^o^;
スレてしまった大人の私には、オリバーが優等生ちゃんすぎて、心配でたまりませんでした(笑)
名作と呼ばれる作品には、子ども向けにリライトしたものや絵本版がつきものですけれど、それの映像版もきちんとお金を掛けて作って欲しいものです。
でも、もう少し内容がギュっとつまっていれば・・・。