『スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!』(1984)
2006年 10月 26日
物語は前作のラスト・シーンを引用する形で直結しています。作品内の時間経過としてはせいぜい数日か、いっても数週間といったところでしょうか。実製作のインターバルは2年ありますが、これは続けて見るのが望ましいですね。一作目を見ていなくても『2』は何とかなりましたが、『2』を見ていないと『3』は全く付いて行けないんじゃないかと思います。
もっとも続けて見ると、役者さんが替わってしまったサーヴィック大尉は仕方ないとしても、同じ役者が演じてるはずのカークの息子デイヴィッドも別人に見えてしまうのは残念。その点、カーク以下エンタープライズのクルーたちは、時間経過を感じさせない熱演を見せてくれますが、流石プロ。
命令違反を犯してエンタープライズで出航し、挙句の果てにエンタープライズ自爆!とはナニやら『宇宙戦艦ヤマト』みたいでもありますが、あちらの方ほど大上段に構えた大テーマがあるわけではなく、ある意味で極めて個人的なドラマに終始しています。そのあたり、当時の自分は物足りなくも感じたのですが、今見ると何となく味わい深い作品だなぁと思えるようになりました。
前作の職人ニコラス・メイヤーに代って、今回はスポック役のレナード・ニモイが初監督。シリーズを熟知しているだけに、デビュー作とは思えないほど卒なくまとめているなぁという印象ですね。もっともシリーズのファン以外には「?」な内容なのが、ちょっと困りものですが・・・。
綺麗なシーンがとても多いです。 美しいジェネシス惑星。 オープニングのクレジットは、この美しいジェネスが背景です。 以前の映画の雰囲気とは、かなり違うところですね。 ... more
STAR TREK III THE SEARCH FOR SPOCK [DVD/購入/観賞歴あり] Star Trek Com 今週のスタートレックナイトで2〜4が上映されるが、DVD上映なのであまり行く意味がない。というか全部持ってるし、音がよくなかったからね、ファーストが。 そんなわけでジェネシス3部作の...... more
監督 レナード・ニモイ 主演 ウィリアム・シャトナー 1984年 アメリカ映画 105分 SF 採点★★★ 人気キャラクターを演じるって、そのキャラクターの人気が役者本人の人気にも直結する反面、イメージが固定されちゃうって弊害もあるんでしょうねぇ。ましてや、そ…... more
2、3、4と3部作と言ってもいいくらいですね。この3つとも好きですが、その中でも3はベスト1です。確かにファンにはかなり楽しいかと思います。
いつも有難うございます!
『2』~『4』は俗に”ジェネシス三部作”と呼ばれたりもしていますが、物語内の時間経過もそれほどない連続ストーリーになっていますよね。近いうちに『4』も見直しておこうと思っています。
一般には『4』の評判が高くて、ファンの間では偶数作品は傑作だという公式もあるそうですが、僕も『3』より『4』かなぁ、やっぱり(苦笑)。
無理を承知で云わせて頂ければ、
“ジェネシス三部作”を原作のままで映画化すれば大傑作でした(笑)
人間ドラマとしての見せ場がてんこ盛りでしたので。
サーヴィックはヴァルカンとロミュランのハーフです。
両親が不明のまま孤児として育てられたため、彼女の苦しみは一層つのりました。
2つの星の歴史も大きく影響し、彼女は二重に苦しいわけです。
同じ境遇の人物がいないと云うのは孤独ですよね。
カークの息子のディヴィッドは3作目で亡くなりますが、
演じていたメリット・パトリック氏本人も既に亡くなっています。
新シリーズ「新スタートレック(ジェネレーション)」にもゲスト出演されていましたが、
その頃から体調は思わしくなく、エイズで亡くなりました。
父親譲りの意志の強さ、独善的な一面、
悲劇の科学者のディヴィッド・マーカスとメリット・パトリック氏・・・
なぜだかダブってしまいます〆
ま、『5』はしばらく間を置いてからでいいだろうし、『6』は逆に温存しておこうかな。
11作目の劇場版も、企画は立ち上がってますけれどなかなか本格的に始動しませんね~。
来年には観られるのかしらん。