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『女王陛下の007』(1969)

『女王陛下の007』(1969)_e0033570_923172.jpg
シリーズ6作目。
007=ジェームズ・ボンドに強烈なイメージを残したショーン・コネリー降板の後を受けて、モデル出身の新人ジョージ・レイゼンビーが二代目を襲名。
コネリーのような凄みはないものの、適度なユーモアとシャープな身のこなしを見せ、巷間言われるほど悪くはない。
但し、製作中のスタッフやキャストとの軋轢などのトラブルからこの一作のみで降板し、これが必要以上のイメージ・ダウンを招いてしまったようだ。
イギリス人ではなくオーストラリア人だということも、それに輪をかけて――。

シリーズとしては中だるみの時期ということもあってか興行的にも低迷。
だが、その出来映えはシリーズ中でも上位に位置する
劇中に挿入されるルイ・アームストロングの泣かせのメロディも効いているし、お馴染みのレギュラー陣の安定ぶりもいい。
特に、ミス・マネーペニー役のルイス・マックスウェルが出色だ。

にもかかわらず、不当に低く評価され駄作のレッテルを貼られているのは残念
近年、当時のゴタゴタを知らない層などから再評価されてきてはいるのだが
  ×  ×  ×  ×

『女王陛下の007』(1969)_e0033570_925072.jpgということで「しねま宝島」からの転載。
やっぱりこの作品、面白いですね~。
見直すたびにジョージ・レイゼンビーへの評価は高まっていきます
仮にレイゼンビーが続投していたら、シリーズはここまで生き延びなかったという人もいますが、自分はそうまで思いません。
ロジャー・ムーアが登板した時も思ったほどの興行成績が残せなかったということですから、1~2本低迷することはあっても結果的には2代目を全う出来たのではないかと思います。
もっともそうなると、3代目ロジャー・ムーアの出番はなかったかも知れないですが…。
ただ、DVDのメイキングなどで監督のピーター・ハントが「ジェームズ・ボンドはコネリーでもムーアでもない、レイゼンビーだ」と言い切ってるのはどうかと思いますけれどね(苦笑)。
Tracked from 萌映画 at 2006-11-03 22:25
タイトル : 女王陛下の007(1969)
007シリーズ第6作、この作品、実はあまり好きでない。 なぜなら…主役二人のルックスが不満(爆) 2代目にして1回限りのジェームズ・ボンド、ジョージ・レーゼンビーは…アクの強くない顔でかつハンサムでもない。 …この作品は3回くらい見ているはずだが、未だに顔を思い出せない。そのくらい顔の印象が薄いのだ。 DVDのメイキングに出てきた今の姿のほうが記憶に残るハンサムじじぃである。 相手役トレーシー、キャラとしてはこういうじゃじゃ馬女は好きである。しかし、ダイアナ・リグのルックスが好みじゃない。 私の場合...... more
Tracked from 映画ダイエット at 2006-11-04 10:34
タイトル : DVD『女王陛下の007』
1969年 原題『On Her Majesty's Secret Service』 監督:ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ 出演:ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、テリー・サバラス他 ショーン・コネリーが降りた穴埋めに大抜擢されたのは当時無名のオーストラリア俳優ジョージ・レ..... more
Tracked from 変態博士 Dr.デュラン.. at 2006-11-04 14:44
タイトル : 「女王陛下の007」
「女王陛下の007」(1969年 監督 ピーター・ハント 出演 ジョージ・レーゼンビー ダイアナ・リグ テリー・サバラス) (ストーリー)世界中から美女をあつめたアルプスの別荘地での「アレルギー研究所」。この施設はブロフェルドの世界征服の野望が隠されていた。ブロフェルドはここに集められた女性を使って「催眠誘導し」・・・・(以下は、大幅に略) 「世界征服を企むブロフェルド」 対 「英国情報部MI6と、英国黒社会の大物のタッグチーム」 です。で、ボンドさんは黒社会の娘さんと恋仲になっちゃいます。 で...... more
Tracked from 日々これ好日 at 2006-11-05 01:00
タイトル : クリスマスの1本
私のクリスマスの定番作品です♪... more
Tracked from 映画鑑賞★日記・・・ at 2007-01-22 22:20
タイトル : 女王陛下の007
『ON HER MAJESTY'S SECRET SERVICE』公開:1969/12製作国:イギリス監督:ピーター・ハント主題歌:ルイ・アームストロング出演:ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ 、テリー・サヴァラス二代目ジェームズ・ボンド・・・なーんか違うんだな。 ←ストーリーは面白い....... more
Tracked from 或る日の出来事 at 2010-07-03 09:52
タイトル : 「女王陛下の007」
ボンドが結婚!? ジェームズ・ボンド役がショーン・コネリーから、2代目ジョージ・レイゼンビーに代わった第6作。... more
Tracked from 虎犇秘宝館 at 2010-08-30 21:59
タイトル : 女王陛下の00T
「トラビス君、冥土の土産に教えてやろう。この装置は地球温暖化マシーンだ。仕組みを説明すると長くなるからこちらの資料を後で読みたまえ。ま、つまりこの装置が作動すれば地球は終わりなのだよ」「地球が温暖化すると問題でも?」ブロフェルドが鼻で笑った。「そんなことも知らんのか、君は。地球が温暖化するとだな、エチゼンクラゲがいっぱい増えて山陰の漁師さんが困ったり、食べきらないうちにソフトクリームが溶けて手がベタベタになったり、そりゃもう大変なのだ」「畜生、何てヤツだ」「フフフ、君の始末は作戦完了の後だ。逃げちゃダ...... more
Tracked from ダイターンクラッシュ!! at 2013-01-05 18:32
タイトル : 女王陛下の007
2012年12月19日(水) 21:05~ TOHOシネマズ日劇2 料金:1000円 ブルーレイでの連続上映の6話目。 テレビで観たことがあるが、ボブスレーのシーンしか覚えていない。 間抜けな感じのポスターだが、これだけで終わったボンド、ジョージ・レーゼンビーが面白い奴でないのと、ボンドが結婚して嫁死亡というやるせない展開から、笑えるようなものではなかった。 嫁死亡は記憶にあったのだが、物語の途中で殺され、ボンドが復讐に燃えるのかと思ったら、物語の一番最後、結婚式直後、車で旅行に行く途上、...... more
Commented by ゆかりん at 2007-01-22 22:22 x
こんばんは♪
作品としては面白かったです。やはりショーン・コネリーのイメージが強すぎたんでしょうね。
決して駄作とは思わないですけどね。
えーオーストラリア人だったんですか!
それはちょっと、、、
Commented by odin2099 at 2007-01-23 20:55
僕なんかイギリス人もアメリカ人もオーストラリア人も全く区別出来ませんが(苦笑)、やっぱりイギリス人にとってボンドは母国のヒーロー。
他の国の人は許せないんでしょうね~。

そういえば「ハリー・ポッター」シリーズも、原作者の強い希望でイギリス人ばかりキャスティングされているんですよね。
当初監督候補の一人だったスピルバーグは、ハリー役にハーレー・ジョエル・オスメント君を推していたので、結局監督にはなれなかったという話だし。
まぁ日本を舞台にしながら、日系人や中国人ばっかり出てくる映画が作られたら、やっぱり違和感覚えるだろうしなー。
逆に日本人がチンギス・ハーンを演じるのもどうかと思うけど・・・(苦笑)。
それとも「源義経=チンギス・ハーン」というドラマなのかな(爆)。
Commented by 間諜X72 at 2011-04-29 09:00 x
ボンド&トレーシーの結婚式。
新婚旅行。車を止めてちょっと休憩。
そこへブロフェルド&イルマが乗った車が猛スピードで走ってくる。
「えっ?まさか!」と思う。ボンドの車に射撃する。
その後ボンド&トレーシーがブロフェルドの車を追いかけてやっつけて大団円かと思ったら、銃撃を受けて死んでいるトレーシー。
「えーっ!信じられない!嘘だろ?」と驚く。
そして007のテーマ音楽(ちょっと不気味な編曲)が流れて「The End」。
子供の頃、テレビ(月曜ロードショー)でこの映画を初めて見た時は凄いショックを受けました。
Commented by odin2099 at 2011-04-29 09:28
最初に出たビデオソフト(レンタル専用だったやつ)だったかな、と思いますが、確かラストにはサッチモの歌を流していました。
非常に余韻が残って良かったのですが、「007」らしくない終わり方だなあ、とも思いましたが。

しかしこのラストを受けての『ダイヤモンドは永遠に』の冒頭部分は容赦ないですね。
Commented by 間諜X72 at 2011-07-25 05:44 x
トレーシーを射殺するイルマ・ブントを演じた イルゼ・ステパット。
イギリスでこの映画が公開されて4日後、心臓発作の為に52歳で亡くなってるんですね。
日本公開時は既に故人。
最近知って驚きました。
映画の中では不死身に見えるのに・・・・。
Commented by odin2099 at 2011-07-25 22:14
へー、そうなんですか。
以前から兆候があったのを演技でカバーしていたのか、それとも本当に突然のことだったのか。
ご本人が一番悔しかったかも知れませんね。
by odin2099 | 2006-11-03 09:04 |  映画感想<サ行> | Trackback(8) | Comments(6)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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