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『スター・ウォーズ』(1977)

『スター・ウォーズ』(1977)_e0033570_743274.jpg全米公開は1977年の夏ですが、日本での公開はなんと翌78年の夏。
話題作ともなれば同時公開も珍しくない今じゃ考えられないことですが、当時はこれだけのタイムラグがあったのです。
既に秋ぐらいには「なんだか凄いらしい」「面白いらしい」という情報が伝わってきていましたし、ノベライズも出て、サントラ盤がヒットチャートを賑わせていたので興味は募るばかり。カヴァー版も含めて何度聴いたかなぁ、「スター・ウォーズのテーマ」
メイナード・ファーガスン(先ごろ亡くなられましたね、合掌)のトランペットをフィーチャーしたものや、ミーコのディスコ・ヴァージョン、カラベル・グランド・オーケストラやレイモン・ルフェーブル・オーケストラなどのイージー・リスニング版、それに冨田勲のシンセサイザー版などなど、レコードも10種類くらいは持っていたし。

なのでいざ公開された時には、「な~んだ、こんなものか」としか思えませんでした。
待ちくたびれたせいもありますし、情報が氾濫しすぎて食傷気味だったこともあります。
興業成績だって爆発的大ヒット!とまではいかなかった筈です。
日本でも公開前に東宝が『惑星大戦争』、東映が『宇宙からのメッセージ』を製作・公開して便乗していましたし、やっぱりネタは新鮮なほうがいいというわけで。
それでも面白かったのは事実で、でなきゃ今に至るまでファンなんかやってません

『スター・ウォーズ』(1977)_e0033570_7432063.jpgさて、この作品の面白さは単純明快さにあると思います。
主人公は農場で働く平凡な少年で、ある日彼は自分が偉大な騎士の息子であることを知ります。
老賢者(魔法使いか?)に導かれた彼は、囚われのお姫さまを救い出して、最後には見事悪者をやっつけるのです。
メデタシメデタシ…。
そうなのです、昔話などでよくあるパターンそのものなのです。
ヒーロー、ヒロインであるルークとレイアの衣裳は白、対する悪の権化ダース・ヴェイダーは全身黒ずくめ、と一目で区別がつきますし、それが『スター・ウォーズ』の良さでもあります。
ところが続編になると人間ドラマが強調され、フォースがどうのと理屈っぽくなってもいき、熱狂的信者も増えていきますが、シリーズに深みを与えた反面、「勧善懲悪の面白さ」がなくなってしまったのは残念ですね。
ずーっと『スター・ウォーズ』ファンを公言していますが、本当はこの一作目だけのファンなのかも知れません

ご承知の通り、この作品にはその後「エピソード4/新たなる希望」という副題が付けられ、色々と手直しもされて今では大まかにいっても4通りのヴァージョンが存在してしまっているのですが(そしてジョージ・ルーカスは、手を加えるたびに以前のヴァージョンを次々と封印していってしまっています)、どういう風の吹き回し(?)か、先日発売された<リミテッド・エディション>DVDの特典映像として、期間限定ではありますが劇場初公開版の封印を解きました。
そして今回はそれを、これまた貴重な再公開時の日本語吹替付きで鑑賞しました。

見慣れているようでいて、実は繰り返し見ているのはむしろ<特別篇>の方。
今となってはオリジナル版にはどことなく違和感が……。
と、これじゃいけませんね(汗)。

『スター・ウォーズ』(1977)_e0033570_7441089.jpgそれでも色々と古さを感じる部分もないではないけど、オリジナル版は面白いです。
ルークとビッグスの再会もなければ、ジャバ・ザ・ハットもボバ・フェットも登場しませんが、変にシリーズとしての辻褄合せをし始めた改訂版に比べると、何というか粗削りの魅力があります。
問答無用でグリードを撃ち殺すソロはやっぱり格好良いし、特典映像に留めずにこのまま何とかオリジナル版も活かしておいて欲しいと願います。
商売上でもその方がプラスになるんじゃないでしょうかね(苦笑)。

ただこの吹替版はいただけませんねぇ。
声質重視で選んだキャストだと言われている割に似ていませんし、メイン・キャストが声優経験の乏しい人たちなので、芝居になっていません。
今となってはこういうものもありましたね、という歴史的意義しか見出せませんが、復刻してくれたこと自体には感謝の気持ちで一杯です。
どうせなら、あの日本テレビ初回放送版も含めて、全吹替版を収録していただければもっと良かったのですが…。

Commented by 猫姫少佐現品限り at 2006-11-05 14:58
こんにちは!
え~?!メイナード・ファーガソン、亡くなったんですか??
知らなかった、、、
大好きでした。
Commented by odin2099 at 2006-11-05 18:45
あまり大きくではなかったけど、新聞でも報道されてましたヨ。
代表作は「ロッキーのテーマ」とされていたけど、実は「スター・ウォーズ」も吹いてたんです。
それよりも日本での代表作は、『ウルトラクイズ』のテーマとして使われた「宇宙大作戦(スター・トレック)」のテーマじゃないのかなぁ。
いずれにせよ、サントラ盤より有名なカヴァー盤の演奏者ってのも貴重な存在ですな。
Commented by chibisaru at 2006-11-06 17:33
子供の頃に見損ねてしまい現在に至るまで見ることのなかった作品なんです。
ひねくれモノなのか、名作とか傑作とか皆が大好きという作品にあまり食指が動かなかったのは事実。しかし、見てしまうと「なんで子供の頃に見ておかなかったんだ!私ってバカ」と思うしかありませんでした。勧善懲悪万歳、わかりやすさ万歳。一番シンプルでこれだけで楽しめる作品ですよね。
Commented by odin2099 at 2006-11-06 23:33
<新三部作>から入った人はこの作品をどう判断するのかわかりませんけれど、自分にとってはこの作品が唯一無二でしょうか。
でも本当の意味で『スター・ウォーズ』のファンだなぁと感じるようになったのは、実はここ15年ぐらいなんですよね。
今観ても色褪せずに熱中出来る、本当に稀有な作品だと思いました。
Commented by shake at 2007-10-16 00:10
あぁっ!懐かしい、このポスター!!
私、2番目のチラシを下敷きに入れて学校に通ってました!
本作はいろんなバージョンが作られてしまいましたが、やっぱり初回公開の作品が一番好きです。
今見るとかなり古めかしくはありますが、やっぱりこれが青春でした。
未だに根強いファンが多くって、嬉しい限りですね。
Commented by odin2099 at 2007-10-16 22:00
>shakeさん

ムキムキのルークにセキシーなレイア、そして背景は悪の権化ダース・ベイダー!
・・・という絵柄の方もB級っぽくて良いですよね。
『スター・ウォーズ』ってこういう、皆でワイワイやりながら見るのが正しい鑑賞方法だったのかな、と最近頓に思います。

手直し版は手直し版で好きなんですが(シリーズとしての統一感は増しているから)、オリジナルはオリジナルで尊重して欲しいですね、封印するんじゃなくて。
Commented by miyu at 2007-11-29 22:54
あたしなんてエピ3の公開でやっと旧作を全て鑑賞した
にわかファンですから、この1作目を初めて観た時
あぁ~やっぱり食わずキライはダメだなぁ~と思いました。
Commented by odin2099 at 2007-12-01 08:09
miyuさんのような新しいファンも増えてますし、二世代、三世代に渡るファンもいますから、『スター・ウォーズ』は改めて偉大な作品だなぁと思いますね。
30年も前の作品でも古臭さは感じさせないし、今でも立派な現役作品なのですから。
by odin2099 | 2006-11-05 07:46 |  映画感想<サ行> | Trackback(9) | Comments(8)

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