『仮面ライダー/仮面ライダー対ショッカー』(1972)
2006年 12月 05日

公開は爆発的人気となった<2号ライダー篇>のクライマックスとぶつかり、1号ライダーをゲストに迎えての「ダブルライダー」を前面に押し出し、大挙して出現する再生怪人軍団、映画でしか見られない新怪人の登場、スケールの大きなショッカーの計画といった目玉を多数用意し、しかもシネマスコープ・サイズの大画面でライダーが大活躍するというのだから、これは現役視聴者である子供たちへのアピール度は充分過ぎるほど。

ただ、これだけ魅力的な要素を詰め込みながらも、映画の出来は今ひとつ。再生怪人軍団も何体かを除けば見せ場は与えられず、1号2号の共闘もインパクトが弱い。現場処理が多かったのかも知れないが、もう少し脚本を練り直して欲しかったものである。
