『007/リビング・デイライツ』(1987)
2006年 12月 06日
シリーズ25周年の記念作品で、新たなジェームズ・ボンド役としてティモシー・ダルトンが初登場。『女王陛下の007』や『ユア・アイズ・オンリー』の頃にも候補に挙がっていたが、ようやく4代目襲名と相成った。
といってもすんなりと決まったわけではなく、サム・ニールらも候補になり(DVDの特典映像でテスト映像を見ることが出来るが、個人的には納得いかない)、一時は後に5代目となるピアース・ブロスナンに内定したものの諸事情で実現せず、繰上げ当選のような形で選ばれたという経緯がある。
いずれにせよ、ロジャー・ムーアのコミカル路線とは一線を画したシリアスでハードなボンド像は古くからのファンや原作ファンにも歓迎されたようだし、僕自身もそう何冊も原作を読んでいるわけではないが、その中では一番原作のイメージに近いかなと思っている。
「歴代で最も危険なボンド」が謳い文句だが、俊敏な身のこなしと、何をしでかすかわからない危険性は、ムーアのソフトさとは対極に位置するもの。この振幅の激しさも、シリーズ長続きの秘訣かも。
ただ一方では、ダルトンにはスターとしての華やかさに欠ける面があるのも事実で、結局は契約上のゴタゴタで2作で降板となったが、それがなくても長続きはしなかったかも知れない。
シリーズ第15作、ロジャーから交替したティモシー・ダルトンの最初の007である。 ロジャーとは打って変わって硬派路線、そーだよ、スパイがおちゃらけている場合じゃないよ、これでいいんだよ、と思ったものだった。 脚本家も監督も同じなのに全然味わいの違う作品に仕上がるところが007シリーズの謎である…。お決まりのカーチェイスも空中スタントもあるのに、だ。 ダルトンのボンド、冒頭の狙撃シーン、タキシードの胸元をさっと閉じて全身黒づくめ状態に変身して「照明を消せ」。きゃー、かっこいいじゃない。このあと狙撃のた...... more
監督 ジョン・グレン 主演 ティモシー・ダルトン 1987年 イギリス映画 132分 アクション 採点★★★★ クリスマスですねぇ。そんな日にまでこんなサブタレに来て頂いた皆様にだけ、メリー・クリスマス。こんな所に来るよりも遥かに楽しいことをしているであろう方々には、サ..... more
●007/リビング・デイライツ ★★★ 【地上波】ジェームズ・ボンドは4代目のティモシー・ダルトン。監督はジョン・グレン、リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン。ボンドガールはマリアム・ダボ。悪党はジョー・ドン・ベイカー。ボンドが美人チェリストと共に武器商人の陰謀を暴こうとする…。ティモシー・ダルトン初のボンド、かっこいい!でもテレビ放送ではオープニングがカットされていて残念!! ●007/ワールド・イズ・ナット・イナフ ★★★ 【地上波】ジェームズ・ボンドは5代目のピアース・ブロスナ...... more
【THE LIVING DAYLIGHTS 1987/12】製作国:イギリス監督:ジョン・グレン原作:イアン・フレミング主題歌:a-ha出演:ティモシー・ダルトン、マリアム・ダボ、ジェローン・クラッベ、ジョー・ドン・ベイカーKGBのコスコフ将軍が亡命を希望してくる。護衛についたボンドは...... more
1987年 イギリス 137分 007シリーズ シリーズ第15作で、4代目ジェームスボンドにティモシー・ダルトン登場!・・なんだかニヤけた感じ、クールに見えない!・・んだけど、だんだんとカッコよくなってきてラスト近くのアクションシーンは手に汗握る飛行機での攻防でした。 ..... more
007 リビング・デイライツ アルティメット・エディションティモシー・ダルトン ジョン・グレン ジョー・ドン・ベイカー おすすめ平均 007シリーズ最高傑作本来のボンド復活素晴らしきジェームズ・ボンドAmazonで詳しく見る by G-Tools 悪くはないが、もう一つ魅力にかけるダ..... more
酒と女をこよなく愛する優雅な最強スパイ、ジェームズ・ボンドの活躍を描く007シリーズ。 自分が映画にのめり込む切っ掛けの一つがこの長寿シリーズなのですが、今回はその中では比較的マイナーな二作品を紹介します。 肉体派活劇の職人・ジョン・グレン監督、文芸作…... more
五つ星評価で【★★★★ティモシー・ダルトンのムサイ感じが好き】 公開以来の再見。 普通におもろいと思う。 敵がセコイ割にあくどくて個性的。 アクションが一つ一つは ...... more
ただその後も常に候補者のリストには名前が挙がっていた状態だったようです。
ロジャー・ムーアが降板を表明した時も当然名前が挙がったものの、最終的にはブロスナンに決定。
ただ、その後ブロスナンの出演が不可能になったため、急遽クランクイン直前にダルトンの登板と相成ったようです。
ダルトンはファンからの評判は高かったようですが、興行的には辛かったみたいですね。
特に『消されたライセンス』は、他にもアクション映画が沢山作られていたということもあって、007自体が飽きられつつあったということもあるんでしょうけれども。
バーバラ・ブロッコリに手を出して、という話は確かに出回ってましたね。
ホントかどうかわかりませんけれど・・・(苦笑)。
ボンドと言えばロジャー・ムーア世代なんですなんて言ってましたが、実はティモシー・ダルトンはかなり好みなのでした(笑)
原作のイメージに近いんですね~
シリアス路線になってスパイ映画らしくて好きです。
もうちょっと長く出演して欲しかったです。
役者ティモシー・ダルトンは必ずしも好きとは言えないのですが、殊ボンド役に関してはなかなかのハマり具合だったと感じるようになりました。
当時は随分とイメージ遠いなぁー、なんて勝手なことをほざいてましたけれど(苦笑)。
あと1本か2本はダルトン=ボンドで観たかったなという気もするんですが、案外2本で降板したからこそ、今はそう思えるのかも知れません。
主演した2作、作品の出来やダルトン自身への評価は兎も角、興行的にはかなり厳しかったようですし。
それにしてもロジャー・ムーアからティモシー・ダルトンは落差が激しいなあ。軍オタの悪役がぶざまで好きです。
・・・は流石に無理だろうけど、サム・ニールやピアース・ブロスナンが演じる可能性も高かっただけに、それを想像して見るのも一興かと。