『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965)

それから15年後、何者かが犬や鳥などを襲って食べるという事件が頻発し、その犯人と目されたのは浮浪児の少年だった。しかし彼は何故か純粋の白人であり、恐るべきスピードで急成長を遂げてゆく。彼を研究していた科学者らは、彼こそ行方不明となっていたフランケンシュタインの心臓から再生した存在だろうと結論付け、引き続き調査・研究を進めようとしていたが、彼は研究施設を脱走してしまう。
その後、人間が襲われるという事件が続出し、フランケンシュタインの怪物の仕業ではないかと疑われ、彼は攻撃の対象となってしまうが、実は人間を襲っていたのは凶暴な地底怪獣バラゴンだったのだ。
東宝がキングコングに続いて招いた海外のビッグネームで、当初の対戦相手はズバリ、ゴジラだったようだが、最終的には新怪獣バラゴンへと替えられた。
初の日米合作の怪獣映画ということで、アメリカからはニック・アダムスが、そして日本側は水野久美と高島忠夫の二人が主演。その脇を土屋嘉男や志村喬、藤田進、佐原健二らが固めるという布陣を敷いている。
怪獣映画というよりも怪奇映画の色が濃く、東宝特撮作品で言えば『美女と液体人間』、『電送人間』、『ガス人間第1号』に連なる系譜だろう。50メートル級のゴジラと違い、フランケンシュタインもバラゴンも20~30メートルという設定なので、いつもよりミニチュアも大きめに作られ、より身近な恐怖感が描かれていること、そして高島忠夫が冷徹な科学者を演じていることも新鮮だ。
なお、クライマックスでバラゴンと対峙するフランケンシュタインの姿は、正にウルトラマンの原型。この凡そ一年後に、ネロンガへと改造されたバラゴンの着ぐるみはウルトラマンと対決するのである。

フランケンシュタイン 対 地底怪獣本多猪四郎 ニック・アダムス 高島忠夫 東宝 2007-01-26恐怖の怪人か?凶悪の新怪獣か?日米合作の黄金娯楽巨編! 心技体揃う怪獣映画の最高峰を心して見よ! 子供向けへと変貌を遂げて行く東宝... more

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1965年 日本 90分 先に見てしまった「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」は続編というよりも姉妹編。登場人物はほぼ同じだが、役名が違う。水野久美になついてる理由はこっちで明かされているんで、できればこっちから見た方が良かった。 この映画ではフランケン..... more

【「フランケンシュタイン対地底怪獣」本多猪四郎 1965】を見ました。 おはなし 敗戦間際のドイツで研究されていた不死の研究。その成果である不死身の心臓は、秘密裏に日本に運び込まれます。しかし、広島の研究所に運び込まれた心臓は、原爆投下で行方不明に。 戦後15年たち、広島に現れる謎の浮浪児。原爆症を研究する医師のグループに保護された彼は、まさに不死身の心臓をもつフランケンシュタインでした。 巨大に成長したフランケンシュタインは病院を脱走し、「たまたま」現れた地底怪獣と富士山麓で激突するのでした。 ...... more

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965)、何を隠そう僕が高校時代まで、小さい頃みたゴジラ系の児童書でのフランケンシュタイン怖さが忘れられず{/face_acha/}、またレンタルビデオショップにもおいてないので、ふれることがなかった作品だ。ただ僕が小さい頃に楽しませてもらった作品を、今度は僕がつくろうといっちょまえに画策し、元彼女の行動範囲の広さも手助けし、大阪の都会のでっかいレンタルビデオショップに通って、東宝特撮作品のすべてを観ることができた。{/kaeru_thank/} その中...... more

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)Furankenshutain tai chitei kaijû Baragon 1965年 本多猪四郎 監督 円谷英二 特技監督 田中友幸 制作 伊福部昭 音楽高島忠夫 ニック アダムス 水野久美 土屋嘉男 田崎潤 藤田進 志村喬 中村...... more

レンタルDVDが無かったのでビデオで借りる。{/hiyo_en2/} 「フランケンシュタイン対地底怪獣」1965年 監督:本多猪四郎 終戦直前、ドイツから日本にフランケンシュタインの心臓(正確にはフランケンシュタインの怪物の心臓ですが)が持ち込まれた。弾に撃たれてもすぐ治る兵隊を作る計画のためだったが時既に遅く、広島に原爆が投下され、心臓は紛失。15年後、広島の放射能医学研究所のボーエン博士(ニック・アダムス)と助手、季子(水野久美)は、放射能に対して抵抗力を持つ浮浪児を保護した。彼こそ再生したフ...... more

7月18日(金) 10:40~ キネカ大森2 料金:1000円 プログラム:非売 フランケンシュタイン 対 地底怪獣出版社/メーカー: 東宝メディア: DVD キネカ大森の円谷英二特集最終日。結局、この日しか来れず、「マタンゴ」「地球防衛軍」「大盗賊」を鑑賞できなかった。 さて、「フランケンシュタイン対地底怪獣」だが、フランケンシュタインは、勿論、フランケンシュタイン博士が創造したモンスターのこと。劇中でもそのように説明されているが、日本での呼称に法り、彼のことはフランケンシュタインと呼ぶ。...... more
やはりこの映画、変身人間シリーズ系ですよねぇ。
もっとアダルトなストーリーでも、良かったのになぁ、、、
『怪獣大戦争』を、『地球防衛軍』『宇宙大戦争』の路線プラス怪獣映画だというのならば、この作品も『電送人間』や『ガス人間』シリーズに怪獣映画の要素をドッキングさせたクロスオーヴァー作品ですよね。
いくらでもアダルト・テイストにもエロティックにも出来得る素材・題材だとは思いますが、今の我々であればそう願うところですけれど、子どもが観ることを考えれば、これぐらいが適当なのかなとも思います。
ただ、もっと低予算でも致し方ないので、今の時代にアダルト・テイストでリメイクしても面白いんじゃないでしょうかね。
まぁ大ヒットはしないと思うので(苦笑)、初めからターゲットを絞って。