『簡単に断れない。』 土屋賢二
2006年 12月 16日

冗談なのか本気なのか、実話なのかフィクションなのか、単なるおチャラけた文章なのか、それとも深遠な含蓄があるのだろうか、読んでいると狐につままれたような気分さえしてくる。
ただ、相も変らず屁理屈と自虐ネタに終始しているが、このパターンにも慣れると飽きてくる。雑誌をパラパラめくっていて、その中にこんな文章があれば面白く読めるけれども、一冊にまとめてしまうとちょっと辛い・・・。

「簡単に断れない」(土屋賢二:文芸春秋)を読んだ。面白い題名だが、先般紹介した、「ツチヤ学部長の弁明」と同じ、お茶の水女子大学教授であるツチヤセンセーの書いた本である。 前作と同じく、自虐と、毒舌と、減らず口に満ちた、独特のユーモア感覚で綴られたエッ...... more