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『三十四丁目の奇蹟』(1947)

ニューヨークのメイシー百貨店に勤めるシングルマザーのキャリアOLドリスは、クリスマス・パレードの担当。しかしあろうことかパレードの花形サンタクロース役がその直前に酔っ払ってしまい、近くにいた老人に急遽その代役を頼む羽目になってしまう。幸いパレードは大成功を収め、その老人クリス・クリングルは引き続いて売り場でもサンタ役を勤め、たちまち評判を呼ぶ。
しかし夢を信じない現実的な女性のドリスは、隣家の弁護士ゲーリーが自分たち母娘に寄せてくれる好意も素直に受け容れることが出来ず、娘のスーザンも自分と同じように育てようとしていたのだが、皮肉にもスーザンはクリングルを本物のサンタだと信じかけていた。娘に真実を話して欲しいとクリングルに頼むドリスだったが、返ってきた答えはなんと「自分は本物のサンタだ」というものだった。
クリングルを快く思わないメイシーの社員の陰謀により、クリングルは精神異常者として病院へ収容されようとするが、ゲーリーがクリングルの弁護を買って出る。そしてサンタは実在するのか、そしてクリングルが本物のサンタなのかが法廷で裁かれることに・・・。

『三十四丁目の奇蹟』(1947)_e0033570_2131164.jpgクリスマス・シーズンの定番中の定番作品で、主演はモーリン・オハラとジョン・ペインという美男美女コンビで、おしゃまな娘を演じているのは子役時代のナタリー・ウッド。そしてクリングルを演じているエドマンド・グウェンが、如何にも「らしい」のが宜しい。物語上では主人公たちと対立するキャラクターも出てくるが、根っからの悪人は一人もいないというのも嬉しい。
廉価版DVDを見つけた後で、20世紀フォックスから正規版が出ていると知ると買い直したほど好きな作品だが、この度モノクロだった作品をカラーライズしたヴァージョンが発売されたことを知って、ついついまた購入してしまった
原作も読んでいるし、日本での舞台版も観ているし、10年ほど前に作られたリメイク版(こちらではリチャード・アッテンボローがクリングル役)もお気に入りだ。
また、クリスマスに奇蹟が起こるというハート・ウォーミング・ピクチャーであるが、意外や法廷モノとしても案外見応えもあるので、お子さま向けだと油断するなかれ。

ただ今回のカラーライズ版、ジャケットによると「衣装の色、街灯・道路表示・ビルからナンバープレートに至るまでのニューヨークの街並みなどを入念に調べ上げ、当時そのままに再現!」とのことなのだが、そこまでする必要が果たしてあったのかどうか。悪く言えばオリジナルに対する冒涜行為ということにもなるだろう。
幸いこのDVDには、オリジナルのモノクロ・ヴァージョンもそのまま収録されているので、カラー版をオマケの特典映像として観る分には興味深いのだが。

なお音声は、武藤礼子、吉永慶、川久保潔、皆口裕子らが出演したTV放映時の吹替版も収録。こういう作品を子供に見せるには、やはり質の良い吹替は欠かせないと思うが、欠落部分があるのが残念だ。
Tracked from シェイクで乾杯! at 2007-09-12 00:52
タイトル : 三十四丁目の奇跡(1947年度)
1947年度・米・96分 Miracle on 34th Street ■監督/脚本:ジョージ・シートン ■原作:ヴァレンタイン・ディヴィス ■出演:モーリン・オハラ/ジョン・ペイン/エドマンド・グウェン/ナタリー・ウッド 私のクリスマスの定番作品です。 クリス・クリングルスを名...... more
Tracked from カノンな日々 at 2013-01-07 10:22
タイトル : 三十四丁目の奇蹟/モーリーン・オハラ
私の大好きなクリスマス映画のうちの1本が1994年製作のレス・メイフィールド監督『34丁目の奇跡』なのですが、これがリメイク作品だったのを知ったのはわりと近年のことだったりしま ...... more
Tracked from ふじき78の死屍累々映画.. at 2020-01-09 23:56
タイトル : 『三十四丁目の奇蹟』シネマチュプキ・タバタ
◆『三十四丁目の奇蹟』シネマチュプキ・タバタ 五つ星評価で【★★★★★傑作よのう】 サンタの実在が裁判で争われる映画。いったい何でそんな事にってのが、アレヨアレヨと話が進んでいく。 なるほど、サンタが「自分は雇われてサンタの仮装をしている男だ」と言えば常人だが、「自分は雇われている身ではあるが、正真正銘本物のサンタである」と言われたら、精神に障害を持っている人間であり、そんな男に子供に近しい...... more
Commented by jh7hhn at 2006-12-25 23:03
どのようなクリスマスでしたか?
Commented by odin2099 at 2006-12-25 23:14
なーんも良いことがありませんでした(涙)。
今日も仕事がトラブル続きだったし・・・。
Commented by ふじき78 at 2020-01-09 23:55 x
題名に「奇蹟」って入ってるけど、バチカンさんが定義する奇蹟はもっと厳密で難しいので、デパートに聖ニクラウスが現われても奇蹟にはならなそうだ。ライバルデパートで本物のキリスト様が現われて対決するとか、そんなんにならないかな。
そしてラストに衝撃の展開「クリス・クリングルよ、私はお前の父親だ」
ガビーン
もう、何を書いてるのかよく分からない。
Commented by odin2099 at 2020-01-12 19:06
> ふじき78さん

リメイク版も良く出来てるから、機会があれば見比べるのも良いと思います。
あっちはリチャード・アッテンボローがサンタ役だからね。
by odin2099 | 2006-12-24 21:03 |  映画感想<サ行> | Trackback(3) | Comments(4)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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