『サイボーグ009/完結編 I first』 石ノ森章太郎/小野寺丈
2006年 12月 25日
全3巻の内の第1巻ということですが、プロローグとエピローグに挟まれ、第1章は001(とギルモア博士)、第2章は002、第3章は003、第4章は004という具合に1章毎に00ナンバー・サイボーグのメンバー一人ひとりが割り振られ、様々な事件に遭遇するという構成になっております。005以降の出番は、第2巻以降のお楽しみということなのでしょうね。
この内、002のパートのみ石ノ森章太郎が生前に残した原稿で、後は残されたメモを元に小野寺丈がまとめたものだそうです。
近年放送されたTVアニメーション版のラストにおいて、『サイボーグ009/完結編~Conclusion GOD’S WAR~序章』と題して映像化が試みられていますので、同じような物語なのだろうなと思いながら読み始めたのですが、作者である石ノ森章太郎の前に、架空の存在ではなく実は未来世界で実在していたギルモア博士が現れ語りかける、という発端部分を除けば殆ど別物という感じでした。もっとも物語自体はちっとも進展がなく、肝心の009すら姿を見せていませんので、これから同じような流れになっていくのでしょうが。
ともあれ、ファンであればこれは期待しない訳にはいかないでしょう。
例え自分にとって納得しがたい結末を迎えることになったとしても、石ノ森章太郎が病床にあって我々に残そうとしたものを、真摯に受けとめようではありませんか。
昨日、「犬神家の一族」の一族を見に行った事を書きましたが、実は近くの映画館でやっていなかったもので、電車に乗って1時間かかる映画館まで見に行ったんですよね(おかげで映画代より往復の交通費の方が高くついた(-_-;))。 で、その電車の中で管理人、先日購入した『サイボーグ009完結編―2012 009 conclusion GOD’S WAR (1)』を読みましたので、本日はその感想をば(以下ネタバレあり)。... more
おいらは地元の書店では見当たらなかったので、ネットで注文しちゃいました。
届くのは明日か明後日になりそうです。
期待と不安が交錯しながら読むことになりそうです。
かえって物足りないぐらい。
読み応えという点では、あまり期待出来ないかも知れません(苦笑)。
ただこれが”幻の「完結編」”だ、という想いの前には、全てとは言いませんが、ある程度のことは許せるかな、という心境ではあります。
自分が立ち寄る、ちょっと大きめな書店ならば何件か置いてありましたけどね。
ただ分類分けには苦労しているようで、コミック本のコーナーだったり、サブカルチャー関係、タレント本などと一緒に置いてあったりします。
残念ながら、文芸コーナーで見掛けたことはありませんねぇ。
小説という形式のせいか、読んでいてあまり「009」らしさは感じなかったのですが(苦笑)、それは今後のお楽しみ。
小野寺丈氏のお手並み拝見といったところです。
そういえば昔は、何回か彼の劇団のお芝居を観に行ったことがあったなぁ・・・。