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『ムーミン パペット・アニメーション/第1章』(1979)

『ムーミン パペット・アニメーション/第1章~ムーミンとスナフキン、帽子を見つける~』(1979)

原作者のトーベ・ヤンソンが監修し、自分の作品に一番近い出来と評していたと言われている、ポーランド製作のパペット・アニメーションです。1話あたり10分程度の短編で、全78話。そのうち日本では6話ずつを1章としてまとめて全6章、計36話が2003年に週替りで上映されました。

最近になってこの作品の存在を知り、気になったのでとりあえず1巻だけ借りて見たのですが、水彩画のような背景、人形というよりもペーパー・クラフトのような質感のキャラクターなど、何とも言えないほのぼのとした良さがあります。
原作に忠実ということなのですが、「ムーミン」に対する予備知識といえば小さい頃に観たTVアニメ版(1969年の東京ムービー→虫プロ制作の通称「旧ムーミン」と、1972年版の虫プロ制作「新ムーミン」の2本。他にも1990年に『楽しいムーミン一家』として三度アニメ化されています)ぐらいしかないので、「へぇ~、”ムーミン”ってこんなお話だったんだぁ」という新鮮な驚きしかありませんが。

第1章として構成されているのは「ムーミン谷の春」、「カリフォルニアの王さま」、「あばれもののアリジゴク」、「お魚と木いちごジュース」、「おそうじのあとに」、「新しいおきゃくさま」の6本。
頭の5本はムーミンとスナフキンが拾ってきた魔法の帽子にまつわる連作ですが、最後の6話目は新しい展開の序章。ということで、こうなると第2章も気になります。

『ムーミン パペット・アニメーション/第1章』(1979)_e0033570_21392892.jpg作品は日本語吹替版になっていて、初代ムーミン役を務め先ごろ亡くなられた岸田今日子が、ムーミンを始めとして全てのキャラクターを担当しています。アフレコというよりも朗読という感じですが、この作品のテイストには合っていますね。
ビデオ版は6×6=36話分だけですが、現在はDVD-BOXで全話を観ることが出来るようです。
by odin2099 | 2007-01-03 11:51 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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