『ムーミン パペット・アニメーション/第1章』(1979)
2007年 01月 03日
原作者のトーベ・ヤンソンが監修し、自分の作品に一番近い出来と評していたと言われている、ポーランド製作のパペット・アニメーションです。1話あたり10分程度の短編で、全78話。そのうち日本では6話ずつを1章としてまとめて全6章、計36話が2003年に週替りで上映されました。
最近になってこの作品の存在を知り、気になったのでとりあえず1巻だけ借りて見たのですが、水彩画のような背景、人形というよりもペーパー・クラフトのような質感のキャラクターなど、何とも言えないほのぼのとした良さがあります。
原作に忠実ということなのですが、「ムーミン」に対する予備知識といえば小さい頃に観たTVアニメ版(1969年の東京ムービー→虫プロ制作の通称「旧ムーミン」と、1972年版の虫プロ制作「新ムーミン」の2本。他にも1990年に『楽しいムーミン一家』として三度アニメ化されています)ぐらいしかないので、「へぇ~、”ムーミン”ってこんなお話だったんだぁ」という新鮮な驚きしかありませんが。
第1章として構成されているのは「ムーミン谷の春」、「カリフォルニアの王さま」、「あばれもののアリジゴク」、「お魚と木いちごジュース」、「おそうじのあとに」、「新しいおきゃくさま」の6本。
頭の5本はムーミンとスナフキンが拾ってきた魔法の帽子にまつわる連作ですが、最後の6話目は新しい展開の序章。ということで、こうなると第2章も気になります。

ビデオ版は6×6=36話分だけですが、現在はDVD-BOXで全話を観ることが出来るようです。