『ヤング・スーパーマン』を観てみた

2001年から始まった「スーパーマン」の新テレビ・シリーズで、原題は”ＳＭＡＬＬＶＩＬＬＥ”。これはスーパーマンことクラーク・ケントが育ったカンザス州にあるという田舎町の名前で、つまりはまだ彼がスーパーマンになる前、恋や友情、そして何より自分に秘められたスーパーパワーの存在に悩む高校生のクラークを描いた青春ドラマという触れ込みの作品。

気にはなるもののかなり変化球の設定だし、何より「スーパーマンの全く出てこないスーパーマンのドラマなんか有りなのかいな」と敬遠していたのだけれども、世間一般に（？）スーパーマン・ムーブメントが盛り上がってきているし、そのお陰でＤＶＤがレンタル店の店頭に並んだりしていたので、少々怖いもの観たさで借りてきたのだが、ふむふむ、これはちょいと面白いかも。

といってもまだ発端部分を観たに過ぎないので今後どう転がって行くのかわからないけれども、クラークとレックス・ルーサーが10代の頃から友人同士という設定も面白いし、何よりも今後彼らが如何に”鋼鉄の男”スーパーマンや、”犯罪の天才”レックス・ルーサーへと成長、あるいは変貌を遂げていくのかが興味津々。また２ｎｄシーズンと３ｒｄシーズンにはクリストファー・リーブもゲスト出演しているそうで、そのエピソードも是非見ておきたい。特に後者はそれが遺作になってしまっただけに・・・。

映画版とのリンクといえば、本作のヒロインはラナ・ラング。演じているクリスティン・クルックは『スノー・ホワイト／白雪姫』や『ゲド／戦いのはじまり』などのＴＶ作品で活躍している女優さんだが、カナダ人と中国人のハーフということもあって日本人には受けそうなタイプ。といっても若干癖のある顔立ちだとは思うが。
そして映画『スーパーマンIII／電子の要塞』でこのクラークの初恋の人ラナを演じていたアネット・オトゥールが、この作品ではクラークの養母マーサを演じているあたり、スタッフの映画版へのリスペクトぶりが覗える。