『献呈』 蔵島由貴

去年の今頃は名前さえ知らなかったんですが、その後あちらこちらで名前を見かけるようになった、ピアノ界の新生として注目されている彼女のデビュー・アルバム。最近はコミックやそれを題材にしたＴＶドラマのヒットもあってか、若い層を中心にプチ・クラシック・ブームとでも呼べそうな現象が起きていますが、彼女のような若手演奏家には追い風になりそうです。

収録曲を見ると、フォーレの「夢のあとに」、ラフマニノフ「ヴォカリーズ」など大好きな曲が並んでいます。そしてカッチーニの「アヴェ・マリア」。この曲を見つけた瞬間、購入を即決しました。
他には表題にもなっているシューマンの「献呈」、ショパンの「幻想即興曲」に「革命のエチュード」、リスト「スペイン狂詩曲」等々、全１２曲プラス、ボーナス・トラック。
発売以来繰り返し聴いていますが、なかなか飽きません。
共演は川本統脩指揮の北東ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団。