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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ストーリー・オブ・スーパーマン/スーパーマンの全て』

e0033570_2146472.jpg最新作『スーパーマン・リターンズ』公開に合せて作られたドキュメンタリーで、「スーパーマンの全て」というサブタイトルは伊達じゃありません。

二人の高校生が作り上げたというスーパーマン誕生秘話に始まって、コミック雑誌、次いで新聞に連載された初期のスーパーマンのコミックや、当時一世を風靡したとされるラジオドラマ版の音声も紹介されますし、初の映像化であるフライシャーによるアニメーション版は勿論のこと、カーク・アレンがスーパーマンを演じた連続活劇版、それにスーパーマン人気を決定づけたと言っても過言ではないジョージ・リーブス主演によるTVシリーズも、当時の出演者のコメントを交えて紹介されています。

中にはキャラクターを全て犬に置き換えた珍妙なるテスト版や、珍品中の珍品であろうミュージカル版も取り上げられております。
そしてハイライトは、今やスタンダードとなったクリストファー・リーブ主演による映画版です。リーブを含め、何人かの候補者による貴重なスクリーンテストの風景も、そこでは垣間見ることが出来ます。

映像作品ではなく、コミック版の動きもきちんと追っていきます。第二次世界大戦やケネディ暗殺、ベトナム戦争、それに9.11などが「スーパーマン」に与えた影響も考察していますし、コミック界の大事件となった「スーパーマンの死」と「スーパーマンの結婚」が巻き起こした反響、そして新たな映像化作品群、『スーパーボーイ』や『新スーパーマン』、『ヤング・スーパーマン』らTVシリーズや、新たなアニメ版シリーズなどもきちんとフォローされています。
そして「スーパーマンの呪い」とも称された、ジョージ・リーブスとクリストファー・リーブを襲った悲劇も疎かにはしていません。

元々ビデオ用に作られた作品なのか、それともTVやケーブルTVで放送されたものなのかはわかりませんが、マーゴット・キダー、アネット・オトゥール、ディーン・ケインら縁の出演者たち、監督のリチャード・ドナーやプロデューサーのイリヤ・サルキンド、「スーパーマン」を送り続けるDCコミックのスタッフたち、それにフォレスト・J・アッカーマンを始めとするコレクターやアメコミの研究者たち、『スター・ウォーズ』で御馴染みのマーク・ハミルなどコミック・ファンの役者たち等々、多くの関係者のコメントも交えた110分もの見応えタップリの作品で、製作総指揮は『リターンズ』の監督であるブライアン・シンガーとケビン・バーンズ、監督はそのケビン・バーンズで、ナレーションを『リターンズ』でレックス・ルーサーを演じたケビン・スペイシーが務めているという豪華版です。最後は、そのブランドン・ラウスやケイト・ボスワースら出演者のインタビューも含めた『リターンズ』の紹介で締めくくられております。

欲を言えば、他のDCコミック作品についてももう少し時間を割いてくれれば、アメコミの中でのスーパーマンの立ち位置がよりわかりやすくなったかなとは思いましたが、「スーパーマン」のファン、そして「スーパーマン」初心者にはお勧めの一本です。
by odin2099 | 2007-01-30 21:56 | ビデオ | Trackback | Comments(2)
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Commented by Brian at 2007-02-03 09:35 x
スーパーマン、大平透さんの声が懐かしいです。
クリストファー・リーブのスーパーマンも好きでしたね。
最後はいただけなかったけれど・・・。(笑)
Commented by odin2099 at 2007-02-03 11:05
>Brianさん

流石に大平透版の吹替を見たことはありません(笑)。
再放送を何年か前にチラっと見たことがありますけれど、あれは小林清志の再録音版だったと思いますし、アニメ版は広川太一郎だったかな。

元気だったとしても、クリストファー・リーブ主演で5作目はなかったと思いますが、何らかの形で再チャレンジの機会があればなぁとは願ってました。
今回の新作でも父親のジョー=エル役なんかやって欲しかったなぁ。
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