『LUZ DE LA LUNA』 稲葉瑠奈
2007年 02月 04日
店頭で手にとって曲目を見ると、ドビュッシーやラヴェル、サティらに並んでアンドレ・ギャニオンやジョージ・ウィンストン、マイケル・ナイマンそして坂本龍一の名前が・・・!
クラシック作品だけじゃない、そのレパートリーの幅広さに惹かれてアルバムを迷わず(本当はちょっと迷ったけど)購入。
聞けば彼女、国際ピアノコンクールでいくつもの賞を受賞し、三枝成彰イチ押しの新進ピアニストなんだという。またライナーノーツでは、本家本元「めぐり逢い」のアンドレ・ギャニオン自身の賛辞も寄せられている。デビュー・アルバムがこれだけ注目を集めてるということは、とーぜん将来有望ってことなんでしょう。
それにモデルクラブにも所属していたという21歳の美人女子大生で、コンクールではピアノ演奏だけじゃなくR&Bを歌って(!)自分をアピールしたというんだから、天はニ物も三物も与えたということ。羨ましい限りです。
・・・とデビュー・アルバムをレビューした(「耳をすませば」)のも随分前のことになってしまいました。あれから4年以上経ってしまいましたが、未だにセカンド・アルバムの声は聞こえてきません。色々とイベントやコンサートに参加したりはしているようですけれど、あまり大々的な活動が見られないのが残念ですね。
しかしここ最近、雑誌などでクラシック系の美人演奏家として取り上げられたり、TVドラマ『のだめカンタービレ』にゲスト出演したりと、少しずつ活動が活発になってきている様子。ちょっと期待しちゃうぞ。
このアルバムは、ジョージ・ウィンストンの「あこがれ/愛」やアンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」、それに彼女が15歳の時に作ったオリジナル曲が収録されているなど、ちょっとクラシックのアルバムと呼ぶには抵抗ありそうな構成になっていますが、録音自体もなんとなくエコーが効き過ぎているような、異質な感じもします。
やはりクラシックというより、イージー・リスニングのアルバムに分類した方が良いのかも知れませんね。