ウルトラマンが帰ってきた・・・!
2007年 02月 25日
昨日のお話では、帰ってきたウルトラマン(=ウルトラマンジャック)こと郷秀樹がゲスト出演しましたが、演じる団時朗もすっかり白髪と化し、当時の面影もあまり残っていない状態・・・。それでも不思議と格好良いんですね、これが。
ただ前回登場のエースは、掛け声が当時のものを使っていたので感激したのですが、今回は団時朗自身による新録のようで、随分違和感あったのが残念ではあります。
もう一人ゲストで良い味を出していたのが、電気屋のオヤジを演じたきくち英一でした。
人質とされたGUYSのクルーたちとメビウスとを、無線を通じて繋ぐというオイシイ役どころで、ピンチに現れたジャックを見て「ウルトラマンが帰ってきた・・・!」という名セリフもありましたっけ。
でも新しいファンの中には、「ふーん、ところでこの人って誰?」という人も少なくないんじゃないかと思いますが、何を隠そうこの人こそ、当時『帰ってきたウルトラマン』のスーツアクターを務めた人なのです。つまり、ウルトラマンの中の人!
要するに変身前と変身後、二人の帰マンの共演というわけで、これはなかなかの配慮です。もっとも、どうせなら池田駿介や西田健ら、かつてMAT隊員を演じた役者さんも呼んでほしかったなぁというのが本音ではありますが。
ところでこの帰マン、当初は題名通りウルトラマンが帰ってくるという設定で企画が進められておりました。ちなみにこのタイトルは、円谷英二御大の命名だそうです。ところが諸所の事情(平たく言うと、新しいウルトラマンにした方が商売がしやすい等々)で別人となったわけですが、ただ名前は”ウルトラマン”のままだったのが、後々問題となってきます。
『帰ってきたウルトラマン』劇中で”ウルトラマン”と呼称されるのはこの番組主役である別人の方で、それに対して元祖が「初代ウルトラマン」と表現されています。
その後は最終回や『ウルトラマンA』では「ウルトラマンII世」と名付けられ、『ウルトラマンタロウ』の頃は「新ウルトラマン」「新マン」という表現が定着してきます。でもシリーズの新作が出る度に、アイデンティティーを失っていきますね、これは。
一方でストレートに「帰ってきたウルトラマン」という表現も見られますが、これはどうなんでしょう。またファンの間では「帰りマン」や「帰マン」という表現も見られます(番組題名の略称としても使われてます)。
これに一応の決着が付いたのは、『ウルトラマンZOFFY/ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』という映画の公開で、この作品から公式に「ウルトラマンジャック」という名前が付きました。とはいうものの、熱心なファンの間では未だに認めていない人も少なくないようですね。僕自身は特にこだわりなく受け容れてしまいましたけれど。

しかしマン、セブン、ジャック、エースは普通に地球で暮らしているようですが、これは映画版を見ていない人には些か不親切な設定。それになんで一人ずつ出てくるんだ?という疑念も湧いてくるのですが、それは言うだけ野暮というものでしょうか。
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子ども向け再編集DVDは第3弾が発売になりました。
今度はリバイバル怪獣にスポットを当て、メビウスとの戦いとオリジナル版の戦いとの比較がメインになっています。
後半ではウルトラの父、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオ、ウルトラマン80が『メビウス』に客演した時の映像も紹介されていますが、映画版からの引用もあるかと思っていたのでちょっと期待外れ。リリース時期を考えれば致し方ないのかも知れませんが、こうなるともう一本ぐらいは出して欲しいものです。最終決戦を題材にした4巻目、放送終了後にでもリリースしませんかねぇ。
