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『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』 大田直子

『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』 大田直子_e0033570_20583430.jpg外国映画の字幕翻訳の裏側を紹介すると同時に、最近の日本語ってどこかおかしくない?と、問いかけている一冊。

実例を挙げて説明し、また吹き替えとの比較例などもあるので、字幕翻訳の作業が具体的に見えてくる(ような気がしてくる)し、読んでいて一々ご尤も、と頷くことばかり。
言葉に対する感覚然り、映画配給会社の姿勢然り、字幕製作過程然り。
洋画ファンは必読だろう。

ただそういった現場の雰囲気を垣間見せてもらってさえ、昨今何かと批判の多い大御所を弁護する気にはサラサラならないのだけれども・・・。
Tracked from 映画と出会う・世界が変わる at 2007-05-22 17:47
タイトル : 「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」を読んで現代日..
字幕屋。字幕翻訳家。字幕製作者。いろんな呼び方があると思うが、この職種の方々がいないと私を含めて多くの人々が、外国映画を楽しむことはできない。しかし、「批判されることは多いが感謝されることは少ない」そうである。字幕は決して正確な翻訳ではなく、様々な制限...... more
Commented by 小夏 at 2007-03-15 11:19 x
>何かと批判の多い大御所
英語力皆無の自分としてはその良し悪しさえもよくわからなかったりしますが。(^^;
ただ、『ロード・オブ・ザ・リング』のときだけは、サムの言葉遣いに非常に違和感を覚えましたね。フロドに対して一歩下がった態度が要求されるところでもバリバリ横柄だったり。
この辺は原作のニュアンスまで把握してないと難しいところだと思いますけど。(後日、大幅訂正されたみたいですが)
Commented by odin2099 at 2007-03-17 07:40
自分も英語力は皆無ですが、『スター・ウォーズ』新三部作にしろ、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作にしろ、『ザ・リング』や『キング・ダム・オブ・ヘブン』にしろ、日本語として可笑しな表現が目立ちますね。
同じ人物なのに、一人称がまちまちなのも然り。
この本を読むと、如何に現場では時間がないのかがわかりますけれど、プロなのですからクオリティにはしっかりと責任を持って欲しいと思いますし、依頼した側もきちんとチェックすべきです。
by odin2099 | 2007-03-12 20:59 | | Trackback(1) | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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