人気ブログランキング |

【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『カラヤンとフルトヴェングラー』 中川右介

ヴィルヘルム・フルトヴェングラーとヘルベルト・フォン・カラヤン。
フルトヴェングラーは、世界最高峰と謳われるベルリン・フィルハーモニーの第三代首席指揮者。
そしてカラヤンは、その死後に四代目を襲名した「帝王」。
e0033570_22185946.jpg古今東西の名指揮者を論ずるとなると必ず登場するであろうこの二人の名前は、特にクラシックに詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるんじゃなかろうか。
で、この本は、この二人の不世出の指揮者の評伝・・・なのかと思いきや、実は野望と欲望と嫉妬と陰謀が渦巻く一大歴史絵巻なのでありました。

更に、順当に行けば四代目になっていてもおかしくはなかったセルジュ・チェリビダッケという存在がこの二人に絡み、ナチス・ドイツが密接に影を落とし――と実に面白い内容になっております。

この二人の確執には、もちろん金銭欲、名声欲、権力欲などもありますが、それよりも何よりも最高のオケを手中に収めたいという純粋な音楽的欲望もあるわけで、この人間模様はそんじょそこらのフィクションよりも遥かにスリリング
クラシック音楽に興味ない人でも、というより興味ない人の方がヘンな想い入れのない分、ストレートに楽しめるんじゃないかと思います。
by odin2099 | 2007-05-02 22:20 | | Trackback(2) | Comments(2)
トラックバックURL : https://odin2099.exblog.jp/tb/5605957
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from Sixteen Tones at 2009-06-13 18:20
タイトル : カラヤンとフルトヴェングラー
中川右介「カラヤンとフルトヴェングラー」幻冬舎新書 (2007/01) カラヤンとフルトヴェングラーの (もうひとり,チェリダッケという小者?も加わる) ベルリン・フィルの指揮台をめぐる意地悪ごっこ・足の引っぱり合い.下世話な話題が下世話に書いてある.オンガクについてはまったく触れていない.自分ではこういうはなしは好きなつもりだったが,途中でいやになって,放り出したくなった. この本を小説と思って独断で要約すると, かけだしのカラヤンはフルトヴェングラーに散々いじわるされる.しかしフルトヴェングラ...... more
Tracked from mama at 2009-08-12 15:59
タイトル : カラヤンとフルトヴェングラー
著者:中川右介 クラシック界最高の名声と金そして権力が集中するベルリン・フィル首席指揮者の座。ナチス時代、その三代目に君臨する巨匠フルトヴェングラー。彼は誠実な音楽の僕でありさえすればよかった、比類なき才能と野心をもった青年カラヤンが現れるまでは……。....... more
Commented by koujitu3 at 2007-05-02 22:43
この本、書評を読んで気になっていた本です。
やっぱり面白そうですね。
Commented by odin2099 at 2007-05-03 10:19
元々の発行部数が少なかったのかも知れませんが、かなりの勢いで増刷がかかってますね。
本屋さんでも店頭で平積みされていたり、話題書のコーナーに置かれていたりと、
なかなか評判のようです。
当の3人は何れも既に故人ですが、ご遺族を始めまだまだ関係者は多数存命のことと思います。
それでも可能であれば、映画やドキュメンタリーなどでも取り上げて欲しいな、と思いました。
ブログトップ