『奥さまは名探偵』(2005)
2007年 05月 03日
原作はポワロやミス・マープルに比べると、日本では今ひとつ知名度のない<おしどり探偵トミー&タペンス>シリーズの一本「親指のうずき」とのことですが、未読ですしシリーズ・キャラクターへの知識も殆どゼロ。もっとも映画版自体も舞台をフランスに変え、設定も随分違うようなので、純粋に一本の作品として鑑賞しました。
亡くなった叔母の遺品整理のために老人ホームへ向かったベリゼールとプリュダンス夫妻は、遺品の中に一枚の風景画があること、そしてその絵が、実は知り合いの老婦人から譲られたもので、その老婦人も行方不明になっていることを知ります。プリュダンスはその絵に描かれていた家に見覚えがあり、老婦人の身に何か起こったのではないかと推測し、その家を探し始めるのですが・・・。
「優雅な奥さま探偵が活躍する、のどかな田園ミステリー!」というのがこの作品のコピーですが、人気リゾート地でロケをしたという田園風景は堪能出来ますし、優雅でお洒落な感じのする作品になっています。
勿論ミステリー映画ですから謎の殺人事件が起こり、ダイヤモンドの強奪事件も絡み、とシリアスな展開もあるのですが、それでも殺伐とした印象はなく、夫婦やその周囲の家族、友人、仕事仲間といった人たちとの掛け合いなど良い雰囲気を醸し出しています。こんな老後が送れたら、人生は楽しいでしょうね。
その反面、事件の全貌というか本質というか、犯人の動機や目的などが自分には今ひとつ伝わってきませんでした。ラスト・シーンも余韻を楽しむというよりも、何となく後味の悪さが勝ってしまったのですが、自分には肌が合わなかったんでしょうか。
アガサ・クリスティーは、 一時期かなりハマって読破しましたが、 最近は随分ご無沙汰だったので、 なんか懐かしさにひかれて 観に行ってきました。 原作は、おしどり探偵トミー&タペンスの「親指のうずき」です。 舞台はフランス、田舎で悠々自適の生活をおくる、 好奇心旺盛な奥さまプリュダンス(カトリーヌ・フロ)と、 おっとり気味の旦那さまベリゼール(アンドレ・デュソリエ)。 高級老人ホームで、亡くなった叔母の遺品を整理していて、 プリュダンスは、ある風景画に胸騒ぎを覚える。 そこ...... more
2005年/フランス 監督/パスカル・トマ 出演/カトリーヌ・フロ アンドレ・デュソリエ 105分の作品ですが、2時間半ぐらいに長く思えましたねえ・・・要するに、退屈だったってことですね。 原作はアガサ・クリスティーの「親指のうずき」。冒険好きで好奇心旺盛な奥様プリュダンスが、1枚の風景画をきっかけに、ある事件を解明する・・・というお話。 ・・・奥様、探偵でも何でもないです。ただのカンです!一体これのどこが探偵なのか・・・。原作読んだことないのですが、原作...... more
エルキュール・ポアロとミス・マープルは今までにも本やドラマで見てきたけれど、このおしどり夫婦探偵トミー&タペンスのシリーズは初めて。 もっとも映画は舞台をイギリスからフランスに移して、夫婦の名前もベリゼールとプリュダンスに。... more
こんな湖のほとりの邸宅に住みたいなっ!とそんな事ばっかり考えて観ておりました♪ アルプスの麓、フランス・スイス国境近くに広がるサヴォア地方・・ ... more
「Mon petit doigt m'a dit...」2005フランス 監督はパスカル・トマ。主演は「女はみんな生きている/2001」のカトリーヌ・フロと「スパイ・バウンド/2001」のアンドレ・デュソリエ。 「パリの大泥棒/1966、1000日のアン/1969」の美女ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが妖しげなbasan役で出演している。 原作者クリスティーが作り出した“トミー&タペンス”おしどり夫婦探偵が、英国から舞台をフランスに置き変えて描くミステリー・コメディ。 過去に滅茶ハマったアガサ・...... more
美しく広がる田園のお屋敷で、悠々自適な生活を送る、好奇心旺盛な奥様、プリュダンス。 夫のゼリベールは、頼りないところもあるが、夫婦仲はよく、今も時折熱い夜を楽しむほどの愛妻ぶりだった。 ある日、ゼリベールの叔母が老人ホームで亡くなり、遺品を整理していたプリュダンスは、その中の一枚の絵に胸騒ぎを覚える。調べてみると、この絵の持ち主だった老婦人が失踪したことが分かる。 事件の予感“親指のうずき”を感じたプリュダンスは、心配するゼリベールを無視して、絵に描かれた家と老婦人を探す旅に出る。goo 映画・・・...... more
ミステリーの女王アガサ・クリスティー没後30年記念『アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵』(原題:Mon petit doigt m'a dit...)を劇場で観ました。 *解説* 推理作家アガサ・クリスティーの人気キャラクター“おしどり探偵トミー&タペンス”が活躍する「親指のうずき」を映画化した田園ミステリー。冒険好きな奥様探偵が、1枚の風景画に導かれ平和な村に潜む事件の解明に奔走する。おしどり夫婦を演じるのは『女はみんな生きている』のカトリーヌ・フロと、『ロング・エンゲージメント』のアンド...... more
アガサ・クリスティーの @シネスイッチ銀座 「君と結婚したのは絶対に退屈しないと思ったからだ。」 小粋なほのぼのミステリー。素敵なフランスの田園風景の中の古典ミステリ。衝撃映像に食傷気味のときによいかも~ ストーリーや映像、台詞もちょっと懐かしいかんじ。... more
フランスの田舎で悠々自適の生活をおくる、好奇心旺盛な奥さまプリュダンスと、おっとり気味の旦那さまベリゼール。ある日、高級老人ホームにいる叔母を訪問した際に、プリュダンスは不思議な老婦人ローズに話しかけられ、何故か彼女の存在が強い印象として残った。数週間...... more
監督 パスカル・トマ (2005年/フランス) 【物語のはじまり】 フランスの田舎で悠々自適の生活をおくるプリュダンス(カロリーヌ・フロ)と、 ベリゼール(アンドレ・デュソリエ)。ゼリベールの叔母が亡くなり、 遺品を引き取りに老人ホームに行ったプリュダ...... more
'05年製作 監督:パスカル・トマ 原作:アガサ・クリスティー 出演:カトリーヌ・フロ、アンドレ・デュソリエ、 フランソワーズ・ソニエ、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドほか 110分 フランスの片田舎で、半隠遁生活を送るゼリベール(アンドレ)とプリュダン...... more
原題:MonPetitDoigtM'aDit(フランス)公式HP上映時間:107分鑑賞日:9月23日 シネスイッチ銀座(銀座)監督・脚本:パスカル・トマ原作:アガサ・クリスティー「親指のうずき」出演:カトリーヌ・フロ(プリュダンス・べレスフォルド)、アンドレ・デュソリエ(ベ...... more
『アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵』 ---MON PETIT DOIGT MA DIT...--- 2005年(フランス) 監督:パスカル・トマ 出演:カトリーヌ・フロ 、アンドレ・デュソリエ ミステリー作家アガサ・クリスティーの人気キャラクター“おしどり探偵トミー&タペンス”を、舞台をフランスに移して映画化したミステリー・コメディ。 フランスの田舎で悠々自適の生活を送る好奇心旺盛な女性プリュダンス(カトリーヌ・フロ)とその夫ベリゼール(アンドレ・デュソリエ )。 ある日、夫と共...... more
現代の作品であり、フランスが舞台となっているとはいうものの「アガサ・クリスティー色」を出す工夫が見られる。たしかに随所に緊張感があるミステリーにはなっているが、風光明媚な景色にストーリーが負けているのは否めない... more
ストーリー展開はいまいちですが、なんかまったりとした雰囲気が
私は結構好きでした。
あんな優雅な老後がおくれたら、素敵ですよね〜。
本当にミステリーとしては拍子抜けでしたが、主人公2人のキャラクターは最高でしたね。
シリーズ化されるにあたっての人物紹介みたいなものだったのではないかと勝手に想像してます。(^^;;;
次回もあの2人を主人公に、今度はもう少し本格ミステリーとして楽しめる内容になることを期待してます。
TB&コメ、有難うございました。
サイトの方は何度かお邪魔したことがあったんですが、TB送らせて頂くのは今回が初めてですね。
どうぞ宜しくお願い致します。
色々調べてみると、原作ではあの二人は元諜報部員で、リタイヤ後に探偵事務所を開いているというような設定らしいのですが、映画を見る限りでは何をしている人なのか、イマイチわかりづらいですね。
最初の作品では共に20代で、その後段々と歳を重ねていっているようですが。
フランスでは大ヒットということでシリーズ化の構想もあるようですが、そうなれば楽しみです。
本作、映像と夫婦の話は面白かったのですが、わたしもミステリー部分においては、不可解だったり、結末のあっさり感と暗い事件には釈然としないものがありました。でも、なかなかの1本だったかな・・・
今年も、どうぞよろしくお願いいたします!
お帰りなさい!そしてまた宜しくお願いします。
この作品、風景を含めて映像は綺麗だし、画面も贅沢な感じがするし、好きな映画ではあるのですが、ミステリー作品としてはピリっとしたものがないですよね。
まぁ全体的に長閑な出来なのは計算されたものかも知れませんが。
イギリスではなくフランスで作られた、というのもその理由かも知れませんね。