『ロード・トゥ・ザ・ナイト/アイヴァンホーの聖なる剣』(1995)
2007年 09月 02日
何故か”The Legend of King Arthur”というフレーズが邦題に被せられたり、「アーサー王伝説に基づいた」と宣伝文句にあるのが解せない。原作は未読だが、この物語がアーサー王伝説に関係があるという話は、寡聞にして知らない。
獅子心王リチャードや王弟ジョン、それにロビン・フッドが活躍する11世紀のイギリスが舞台だ(原作ではロビン・フッドも重要な役どころで登場するそうだが、この作品では割愛されている)。

日本では『アイヴァンホー』があまり知られていないことや、ステイシー・キーチやマーゴット・キダー、ニック・マンキューソらそこそこ名前の知られている出演陣ではあるものの、主役は貧相だし総体的に地味なことなど色々理由は考えられるが、「『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリー・ポッター』と並び、世界中で映像化が待望されていたファンタジー大作である。」との宣伝文句とは裏腹に、ファンタジー・ブームに便乗せんと旧作を引っ張り出してきたというのが真相だろう。
TVドラマだし、ランニングタイムは95分なので、気構えすることなく観ることは出来るし、イギリス史に関心のある人ならばそこそこ楽しめるかも知れない。