『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』(2002)
2007年 09月 07日
といっても『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(翻訳「夜明けのヴァンパイア」)の続編ではなく、一足飛びに続々編「呪われし者の女王」を取り上げ、これに二作目である「ヴァンパイア・レスタト」のエピソードを挿入して構成している。
単純に比較するならば、文庫本一冊分を映画化した前作に対して、本作はざっと四冊分の分量。映画としての引きは殆どないので、改めて前作を見直す必要はないだろうが、原作を読むか、あるいはダイジェストやら解説書の類には目を通して、キャラクターの相関関係などを頭に叩き込んでおかないと、かなり難儀するはず。前作に比べて評価が低い理由はそのあたりにありそうだが、逆にそこさえクリア出来れば充分に楽しめる作品なのだが・・・。
殊に作品の雰囲気が一変していることも、逆に幅広い観客層へのアピールと言えそう。
続編製作の話は早い段階から持ち上がっていたようだが、結局実現したのは前作公開の8年後。ということでスタッフ、キャストが一新されているのだが、それに伴って官能的ではあっても耽美な面は押えられ、殊にホモセクシャルな要素が陰を潜めているので、前作に抵抗を感じた人でも本作は大丈夫だと思う。だからこそ物足りないという人もいるのだろうが。
さて今回、トム・クルーズに替ってレスタトを演じたのはスチュアート・タウンゼント。男ながらゾクゾクするような色気を漂わせたタウンゼント、個人的にはこの配役は当たりだと思う。
マリウス役のヴァンサン・ペレーズも、ちょっと軽すぎる嫌いはあるもののお茶目で魅力的。このあたりは前作にはなかった本作独自の色気と呼べる部分だ。
ただ対照的に、ヒロインであるジェシー役のマーガリート・モローには良いところなし。そもそもタウンゼントと並んだときに、タウンゼントの美しさの引き立て役になってしまうくらいなのだから、これは残念ながら完全なミス・キャスト。
また<呪われし者の女王>アカーシャを演じた”歌姫”アリーヤも、ことさら賞賛を浴びるほどの出来映えとも思えない。本作撮影直後に若くして事故死したアメリカ音楽界の大スターを悼んでの声だとするなら頷けなくもないのだが・・・。
全篇に官能的な美しさが漂う映画の割に、女優陣が今ひとつなのは皮肉なことだ。
【QUEEN OF THE DAMNED 】2002年/アメリカ 監督:マイケル・ライマー 出演:スチュアート・タウンゼント/アリーヤ/マーガリート・モロー ヴァンパイア・レスタトと言えばトム・クルーズも昔演じていましたが この作品で主演を務めているスチュアート・タウン...... more
監督:マイケル・ライマー 出演者:スチュアート・タウンゼント 、アリーヤ 、マーガリート・モロー 、ヴァンサン・ペレーズ 、レナ・オリン 2002年 アメリカ 久しぶりに映画ネタ。w 面白い映画でしたぁ!!! 前作ではトム・クルーズが演じてたレスタトを別の役者さんが演じてましたぁ。同一視して見てなかったのが功を奏したのか、私にとっては違和感まったくなし。 人間の女は魅力的じゃないっす。 レナ・オリンが出てて、やっぱり熟女だと実感。w 何がすごいって、クィーンのアカーシャ...... more
原題「QUEEN OF THE DAMNED」 2002年 原作:アン・ライス Anne Rice ニューオリンズの地下墓地。ヴァンパイアのレスタト(スチュアート・タウンゼント)は、今までの音楽とは全く違う、魂を揺さぶるようなヘヴィーロックを聴き、100年の眠りから目覚めた。彼はそのバンド..... more
出演者のどの女性よりも美しく感じたことは確かなんですけど
ヒロイン・ジェシー?・・・・いやぁ困りました。
そんな人がいたことさえも忘れています。
アリーヤは存在感あったんですけどね(汗)
スチュワート・タウンゼントの色気は凄かったですねー♪
これで、彼にかなり注目してしまったもんな(^^;
アリーヤは、どちらかというと女性の目から見て素敵なのかもしれませんね。ちょっとあっけなかったけれど、彼女の踊りには惹きこまれてしまいました。
>そんな人がいたことさえも忘れています。
それぐらい女優陣に華がないってことですよ(笑)。
原作もそうだけど、やっぱり女性向けの映画ってことなんだろうなぁ。
タウンゼントには・・とりあえず一票、ですか?
いや、別に人気投票をしてるわけじゃないんですけど(爆)。
タウンゼントといえば幻のアラゴルン役なわけですが、野伏を演じるには綺麗すぎるわな(苦笑)。
『リーグ・オブ・レジェンド』でもドリアン・グレイだったし。