『カスピアン王子のつのぶえ』<ナルニア国ものがたり>2 C・S・ルイス
2007年 09月 19日
ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4人兄弟は、魔法の力で再びナルニアを訪れることになるのですが、ピーターたちの世界とナルニアとは時間の流れが違っており、どうやら彼らが前回ナルニアを去ってから優に数百年は経っていて、国の中も大きく様変わりをしています。
前作では4人が王として何年もの間ナルニアを治めていたにもかかわらず、元の世界へ戻ってくるとそれが一瞬のことに過ぎなかったという終わり方でしたが、その設定を大きく広げた感じです。これは、子どもたちの成長を描くという目的からすれば必然性のある設定で、大人になって帰ってくるのでは意味がありませんからね。元々シリーズ化の予定はなかったからの結末ということでもあるのでしょうが、結果的にはそれが伏線となって活きたということになるのかも知れません。
そして今のナルニアは、テルマーク人の下で国は荒廃しており、動物たちも言葉を失っています。
既にナルニアでは伝説の王と化しているピーターたちは、ナルニアの正統王位継承者であるカスピアン王子を助け、大冒険を繰り広げることになるのです。
シリーズ物には、懐かしい”御馴染みさん”との再会、というお楽しみもありますが、今回は幾世代かを経ている関係上、引き続き出てくるキャラクターが殆どいないのが残念ですが、その分続編としては新鮮な気分も味わえます。
勿論、偉大なるライオン<アスラン>は当然出てきますし、他に共通するキャラクターがいない分、彼が出てくるとホッとする面もありますね。全7巻の<ナルニア国ものがたり>全てに登場するのは彼だけですし。
さて、大ヒットした前作の映画化に続いて、この二作目も現在製作が進められています。当初のスケジュール通りならば今年の暮れ(日本では来春になったかも知れませんが)に公開の予定でしたが、種々の事情により来年の夏へと延期になっておりますが、公開が楽しみですね。
ちょっと気が早いですが、第一弾となるポスターも公開されています。
しかし、うーん、ちょっとイメージが違うというか、何というか・・・。
格好は良いと思うのですが、知らなければこれが<ナルニア国ものがたり>の映画版ポスターだとは思わないのではないでしょうかねぇ。
と思ってググったら、実写版なんですね。
以前の子役の子ども達もでるらしい。
あ〜あ、やっぱりやっちゃうんだネ!
カスピアン王子、ちょっと年齢が上過ぎるし、イケメン過ぎる気もするんですけどね(笑)。
これは女性ファンをターゲットにした作品なのかなぁ。
あとは前作の4人の子ども達がどう変っちゃったかが、楽しみでもあり心配でもあり・・・。
もし全作映画化するとなると、7作目の頃にはどうなっちゃうんだろ?
でも、原作を知らなければ、映画として、なんとなくちょっと素敵そう・・・って思ってしまうポスターかも。
ということは、今の内に唾つけといた方が良いのかも(笑)。
でもカスピアンってガキだから良いという部分、ありますよねぇ。
これで『朝びらき丸 東の海へ』をやられてもなぁ・・・なんて考えるのは気が早いですかね。
カスピアン王子はハンサム過ぎます!(笑)
それに原作だとまだまだ子どもなんですよね。なのでイメージが随分違っちゃってます。
でも、女性ファンは付くかな(爆)。
原作の『ナルニア国ものがたり』はとても読みやすいと思います。ただ、自分にはちょっと物足りないかなぁ。
反対に『指輪物語』は読みにくいし、 『ライラの冒険』は丁度その中間?
まぁこの歳になって児童書を追いかけてるってのもどうかとは思うのですが(苦笑)、やっぱり面白いものは面白い!
・・・と自分を正当化しております。