『陰陽師』(2001)
2007年 09月 24日
原作者・夢枕獏推薦の野村萬斎を安倍晴明役に迎え、短編連作である原作小説からいくつかのエピソードを抽出し、オリジナルキャラクターを加えて再構成しての映画化作品。先にNHKで放送したTVドラマ版を観ており、その時に晴明を演じていた稲垣吾郎のイメージが強かったため、原作者公認とはいえ当初は野村萬斎の晴明に馴染めないものを感じていたのだが、その身のこなし立振舞い全てに、ある種の風格というか品をもたらしているのは見事である。
そして狂言という古典芸能にどっぷりと浸っている野村萬斎とはまた違ったリズム感を持っているのが、対する真田広之という役者の大きさである。
肉体を使って表現するという役者の基礎を、長年JACで培ってきた成果であるが、この二人の絡みには対照的ながらも何か相通じるものも感じられる。観る前は悪役としてはやや迫力不足かなとも思えたのだが、どうしてどうして貫禄たっぷり。この二人の役者のぶつかり合いを見るだけでも、充分に愉しめる。そして「声」――声色というか声音というか、「声」もまた役者にとっては大事な武器になるのだということを、二人のやりとりから改めて感じた次第である。
この二人の間で割りを食った感があるのは、源博雅役の伊藤英明。晴明と博雅は表裏一体といえるほど分ち難い存在なのだが、野村萬斎を向こうにまわすにはやや荷が勝ちすぎたか。原作にはない二人の出会いから描いているせいもあるのだろうが、どうも今一つコンビネーションがしっくりとこない。もう少し格上の役者を起用したほうが、映画としては引き締まっただろう(他にもミスキャスト、或いは不要と思えるキャラクターも散見されるのが残念である)。
予告篇では『帝都物語』もかくやという派手な構成で違和感が先に立ったが、本編では映画ならではの仕掛け(大掛かりなアクションや視覚効果など)はあるものの、全体としては原作の淡々とした味わいは損なってはいない。ストレートな活劇物としても作れる素材ではあるが、敢えてそうはせずに辛うじて原作のイメージの許容範囲内で収めきっている。
監督は滝田洋二郎、出演は他に今井絵理子、夏川結衣、宝生舞、萩原聖人、柄本明、岸部一徳、小泉今日子ら。ヒット作となり、第二弾も製作された。
2作目はともかく(苦笑)、1作目は『鉄輪』のエピソードが好きなので、それが入っていたり、真田さんも良かったので好きなんですけどね。これが公開された頃に、京都の清明神社なんて行ってしまいましたね・・・・(改修工事中でしたが・・・苦笑)
お話も大風呂敷広げすぎだったし。
またこの『陰陽師』という作品、長編にはあまり合わないのかもしれませんね。
原作が短編中心だということもありますけれど、3つか4つのエピソードで構成したオムニバスか、あるいは30分くらいのTVシリーズというフォーマットの方が、原作の良さを活かせるのかも。
いや、少なくともこれほど陰陽師という役がハマるひとも
おらんのではと。
姿勢がぴしっとしてて、
キツネの化身とかいわれてるお母さんから生まれた息子って
感じがしませんでした?
ちょっと意地の悪いいたずらっ子みたいな笑い方で。
あの声も現代劇ではパスですが時代劇にはドンピシャかも。
伊藤英明さん、1作目に輪をかけて
2作目はとことん清明に弄ばれますからさらにヘタレ。(ノ*゚▽゚)ノ
どこいっても影うすいな~(ジャンゴのレビューでみんな言うてる・・)
「そんなに狐に似ておりますかな」という晴明の科白がありましたけど、「うん、似てる!」と思ってしまいました。
あれは「葛の葉」のことですね。
でも、稲垣吾郎の胡散臭さ(苦笑)も捨てがたいんだけどなぁ。
博雅は完全にミスキャスト。2作目はお笑い担当になってましたね。
NHKドラマ版の杉本哲太の方が良かったなぁ。
本当なら野村萬斎とのバランスを考えると和泉元彌という線もありだなと考えていたんですが、この人は色々ありすぎて無理でしょうね(爆)。
野村さんも真田さんも見た目、演技に加えて声がいいんですよねぇ~。
それに、古典芸能をやられてる方ってのはやっぱり品がありますよね。
確か、三上博史さんもフジTVかな?ドラマで演じられていましたよね。
岩崎陽子のコミックのTVドラマ化だと聞いてますが、原作は読んだことないですし、TVは1話で止めちゃいました(笑)。
結局面白かったのかなぁ???
さんざんなことを書いてしまいましたが、「1」は、けっこう気に入ってます(笑)。
野村萬斎と真田広之は見ごたえありましたし、話としても好き♪
でも・・・ミスキャストが気になりすぎてどうにもこうにも・・・(=_=;)
もちょっとなんとかなりそうなのにもったいないなーと。





