『遠い空の向こうに』(1999)
2007年 10月 24日
原題は『オクトーバー・スカイ』なのだが、邦題は『遠い空の向こうに』。詩的で良い感じだとは思うものの、やや通俗的で作品内容からは離れている感も無きにしも非ず・・・。
1957年10月、ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功。炭鉱の町で生まれ育った一人の平凡な高校生が、夜空を横切るスプートニクの美しさに魅せられ自分でもロケットを作ってみたいと思いだす。周囲の無理解や父親との対立など様々な困難も、3人の仲間の友情や女性教師の後押しによって乗り越え、遂には町の人々も、そして父親までも変えてゆく・・・。
ここで描かれている親子の対立も、単に頑固者で無理解な父親と反抗的な息子との対立ではなく、自分の炭鉱夫としての仕事へのプライドと、息子への期待と不安を持つ父と、そんな父のことをどこかで理解しつつも、与えられたものではなく自分で見つけた夢を実現させたい子との対比であるため、ラストシーンでの、葛藤を持ちつつもお互いに近づこうとする2人の姿が感動的なのである。『スタンド・バイ・ミー』のような4人の少年たちの友情物語の面を強調して宣伝していたようだが、実は優れた家族ドラマでもあるのだ。ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー共に好演。
それにしてもアメリカ人にとってのスプートニク・ショックというものは、なかなか理解し辛いものだ。
TBどうもありがとうございました。
邦題も悪くないですが、原題のほうが力がある気がしますね。
ラストは分かっていてもジーンと来ました。





