『ヴァン・ヘルシング』(2004)
2007年 11月 06日
『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(往年のユニバーサル・ホラー『ミイラ再生』のリメイクでもある)とその続編『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』でミイラ男を復活させたスティーブン・ソマーズ監督が、今度はドラキュラ、フランケンシュタインの怪物、狼男の三大怪人を一挙にまとめて再生。バチカンから派遣された凄腕のモンスター・ハンター、ヴァン・ヘルシングとの対決を描いたアクション・ムービーで、ジキル博士とハイド氏もゲスト出演するなど正に”怪物総進撃”といった按配のホラー・ムービーでもある。ちなみにヴァン・ヘルシングとハイド氏との対決は、前日譚でもある『ヴァン・ヘルシング/アニメーテッド』でタップリと楽しむことが出来る。ヴァン・ヘルシングといえばドラキュラの宿敵として有名なキャラクターだが、原典では老境の大学教授。それをこの作品では設定変更して若返らせ、過去の記憶を失ったアクション・ヒーローとして再生してみせた。演じたヒュー・ジャックマンも実に格好良く、カール(演じているのは何と『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでファラミア役だったデヴィッド・ウェンハム!あの面影は全くない三枚目演技・・・)とのコンビネーションも楽しい。
バレエ界の貴公子ウィル・ケンプが演じる狼男や、意外にもサマになっていたリチャード・ロクスバーグ扮するドラキュラらも捨てがたいが、やはりヴァン・ヘルシングの魅力は図抜けている。
そして男性陣に負けず劣らず魅力的なのは女優陣。『アンダーワールド』では吸血鬼となって狼男と戦っていたケイト・ベッキンセールが、今度はドラキュラを倒す宿命を持ったプリンセスを演じて、益々セクシー&チャーミングに。ドラキュラの3人の花嫁も、怖さとセクシーさという如何にもなB級ムービー臭を漂わせてくれていて嬉しい限りである。B級ムービーといえば、冒頭のフランケンシュタイン城のシークエンスはユニバーサル・ホラーにオマージュを捧げたものだし、変に大作ぶって格式ばったりしていない点は好感が持てる。ビジュアル面にこだわりすぎで中身が薄っぺらいだの、展開が行き当たりばったりだの色々批判は多いが、最初から最後までワクワク楽しめる作品なんてそうはない。メリハリの効いたアラン・シルベストリの音楽も効果的。個人的に19世紀モノがツボなこともあるけれど、もっともっと評価されて欲しい作品だ。
ところでヴァン・ヘルシングは一切の記憶を失っているという設定だが、作品中では結局記憶は戻らない。しかもドラキュラが思わせぶりな台詞を連発し、かつて両者が極めて近しい存在であったことを匂わせるのだが、こちらも謎解きもされずにほったらかし。ということで続編製作を望みたいところだが、どうもそこまでのパワーはなかったようで、他にもTVシリーズ化の話もあったようだが、どうやらそちらも立ち消えのよう。
ヴァン・ヘルシングのファーストネームは「ガブリエル」だし、ドラキュラにはサタン=ルシファーのイメージが投影されているようだし、そうなると・・・?
非常に気になる設定だし、このまま放ったらかしは勿体無いぞ。
このダークな世界観とキャスティング(ヒュー様!)だけで十分OKレベルですね。
・・・で、やっぱり気になる続編の予定なんですが。
えーーっと、要するに、続編無しの可能性大ってことですかね?ひょっとしなくとも。
プロモーション次第では充分集客も期待できると思うのだけど、それほど現実は厳しいってことでしょうか。あの謎のほったらかし具合から考えて、てっきり続編に繋げるものだとばかり・・・。
ひょっとしなくても、絶望的かも知れません・・・(涙)。
あれから3年経っちゃいましたからねぇ。
続編ではドラキュラが復活し、ヴァン・ヘルシング共々”堕天使”だった過去が明らかにされ・・・という展開だったみたいですが、金が掛かりそうだという理由でボツ。
代りに低予算でTVシリーズ化が検討され、製作準備に入ってると伝えられていましたが、続報は入らず。
順調に行けば、一昨年の秋ごろにはお目見えしていたはずなんですがねぇ・・・。
今更ヒュー・ジャックマンのスケジュールを押さえられるとは思えないのでキャスティング変更も致し方ないかも知れませんけれど、この大風呂敷、きちんと畳んで欲しいですね。
ちなみにこの作品、元々はコッポラ監督版『ドラキュラ』の続編企画から発展したものなんですな。
ケイト様の胸の谷間と腰のくびれに目が釘付け(笑)
ついでにエロ坊主がいい味出してて、結構好きな話だったんですが、なかなか商業ベースには乗りにくいのかもしれませんねぇ。
コッポラのドラキュラもよかったけど、これはこれで面白かったです。
でもなんか物足りなさがあったのは、残念。
自分に金があったら、続編含めてキャラクターの権利を買い取ってシリーズ化するんだけどなぁ(爆)。
ヴァン・ヘルシングも、もしかすると怪物王子かも知れないから、「怪物くん」説は当たってるかも・・・(笑)。





