『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』(1999)
2007年 11月 10日
人生の岐路に立たされたビリーは、様々な過去の球歴や彼女への想いが去来する中、大観衆で埋め尽くされた敵地でのマウンドに立った。
そして試合は意外な展開を見せる。両軍ともに0行進。しかもビリーは、一人も塁に出していないのだ。そのまま試合は終盤へ。球場は大記録への期待が高まってゆくが、既にビリーの肩も肘も限界に来ていた・・・。
「野球を題材にした恋愛映画」とのことで最初は敬遠したのだが、「恋愛を描いた野球映画」だということで俄然見る気を起こして劇場へ。おまけに監督がサム・ライミで、音楽がベイジル・ポールドゥリスというミスマッチ感覚にも多いに触発されたものである。主演にケビン・コスナーを迎え、他の出演者にも野球経験者を揃えたというのは大きなプラス要素。野球映画でそのプレイ・シーンが嘘に見えてしまえば興醒めだが、その点コスナーの投球フォームには説得力があって、画面への集中力を高めてくれる。
物語はマイクル・シャーラの小説『最後の一球』を原作としているのだが、かなり大胆な脚色がほどこされており、淡々とした語り口の小説に比べるとかなり饒舌で劇的な展開も多く、エンディングに至っては過剰なほどの甘さだと感じはするのだが、それでも一本の映画として見れば成功している部類なので、あながち改悪とは言えまい。
それにしても、アメリカ人は本当に野球好きなのだなあと感じた作品でもあった。
ただ個人的に気になったのは、ビリーに対してトレードを通告する件。これだけの年齢の選手の場合、トレードよりも戦力外通告の方が一般的なのではないか、と思ったのだが(どちらであれ、物語は成立する)さて如何なものだろうか。





