『ストームブレイカー』 アンソニー・ホロヴィッツ
2007年 11月 21日

それじゃあ読まなきゃと決意すると、今度は店頭から姿を消してしまってる。
映画版も一向に日本に入ってこないし、と悶々とした(?)日々を送っている矢先にようやっと上映決定。それに合せて文庫化もされたのでようやっと購入。
でも、映画を見る前に読むぞ、との決意とは裏腹に、鑑賞後の読破と相成りました。
そういやハードカバーは<女王陛下の少年スパイ!アレックス>シリーズだったと思ったけど、文庫版では「女王陛下の」が削られてるけどなんでだ?
お話の方は映画とほぼ同じ・・・じゃないな、映画が原作に沿って作られてるというべきか。
でも映画とは結構違いがあって、大きなところではこの原作版ではいきなりイアン叔父さんの訃報が届くところから始まるってところだろう。
映画じゃ「007」候補でもあったユアン・マグレガーがなかなか格好良いイアンを演じていたけれど、原作小説では全く活躍するシーンはない。
あとは、些か薹が立った(嗚呼!)アリシア・シルバーストーンが演じていた家政婦のジャックの出番が少ないこと。それにアレックスのガールフレンドが出てこないなど、総じて女っ気がないことだろうか。
それに主人公のアレックスのキャラクターも若干違ってる。
映画だと年齢の割りに大人びたクールな感じが良かったけど、この原作小説だともうちょっと子どもらしい面も見せていて、より親しみやすさが増している。まぁこれは翻訳の文体のせいかも知れないけど。
ということで結論。
こりゃどっちかというと原作小説よりも映画版の方が面白い。やっぱりハラハラドキドキのアクション物は、文章よりもビジュアルの方が有利かも?