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『ベーオウルフ/妖怪と竜と英雄の物語』 ローズマリ・サトクリフ

『ベーオウルフ/妖怪と竜と英雄の物語』 ローズマリ・サトクリフ_e0033570_22414186.jpg『ベーオウルフ/妖怪と竜と英雄の物語』<サトクリフ・オリジナル>7 ローズマリ・サトクリフ

英国最古の叙事詩
を、サトクリフが再話したもの。前半は若かりし勇者ベーオウルフが怪物グレンデルを退治する話で、後半は年老いて王となったベーオウルフが、火竜を退治するものの自らも戦いに斃れるという二部構成なのは原典通り。というより余計な脚色は施していないようだ。その為この英雄伝説に親しんでいる人には、些か物足りないかも知れない。

もっとも日本では今ひとつ知名度の高くない物語なだけに、入門書としては最適か。アーサー王伝説や「ニーベルングの指環」、「ローランの歌」等との類似点・相違点を愉しむも良し、或いはこの伝説の熱心な研究者であったトールキンが生み出した『指輪物語』に登場するアラゴルンやセオデン、エオメルといった英雄たちの原型を見出すも良し。

また、ロバート・ゼメキスが監督し、アンジェリーナ・ジョリーが出演することで話題になっている映画『ベオウルフ/呪われし勇者』がまもなく公開され、一方ジェラルド・バトラー主演の『ベオウルフ』は、劇場公開は見送られたものの先ごろDVDがリリースされたばかりなので、それらの作品に対する予習復習としても充分に活用出来るかと思う。
Commented by 小夏 at 2007-11-29 12:43 x
『ベオウルフ/呪われし勇者』、昨晩試写会で見てきましたけど、確かにちょっと予習しておけば良かったかなぁ~と思いましたね。いや、恥ずかしいことに「ベオウルフ」について全くと言っていいほど知らなかったので、序盤でいきなりゾンビもどきの怪物が登場して初めて「えーっ!そーゆー話だったのかいっ?」って。(^^;

とりあえず、ジェラルド・バトラー版『ベオウルフ』と比較するってのも面白いかもですね。
Commented by odin2099 at 2007-11-29 21:29
>千夏さん

おお、既に試写会でご覧になったのですね。
といっても公開は明後日からだから、随分とギリギリの試写会ですが(苦笑)。

『ベオウルフ』は日本ではメジャーじゃないですから、映画も何をポイントにして宣伝していいのか悩んでるように見受けられますが、まずは公開してくれるだけで良しとしなければならないのかも知れません。

あ、二本の映画の見比べは近々やるつもりでおります。
by odin2099 | 2007-11-22 22:42 | | Trackback | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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