人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『コーンウォールの聖杯』 スーザン・クーパー

亡くなった祖父の友人であるメリイおじさんが借りてくれた古い屋敷で夏休みを過ごすため、サイモン、ジェイン、バーニイの三人兄弟は両親とともにコーンウォール地方へとやって来た。その屋根裏部屋で三人は七百年前に書かれたと思われる地図を発見するのだが、それはアーサー王伝説にまつわる聖杯を探す手掛かりになるものだった。三人はメリイおじさんに、人間界を支配しようとする「闇」の勢力とそれを阻止しようとする「光」の勢力との長く続いている戦いのことを聞き、その秘密を解き明かして聖杯を見つけ出そうとするのだが、聖杯を狙っているのは兄弟たちだけではなかったのだ・・・!

『コーンウォールの聖杯』 スーザン・クーパー_e0033570_8223514.jpg原書は40年以上前に書かれ、翻訳版も35年ほど前に出版されたものの絶版になり”幻の名作”扱いになっていたものが、多くの復刊を望む声に支えられ数年前に改訂版として再発売されたというもの。同じ作者の<闇の戦い>シリーズの序章にあたるいうことだが、その<闇の戦い>シリーズの第1巻『光の六つのしるし』は映画化され、まもなく日本でも公開の運びとなる。そこで映画を見る前に、ということで手に取った次第。
ファンタジー作品として評価が高いのだが、殊この作品に関して言えばファンタジー色は強くはない。アーサー王伝説とも直接の関わりはなく、少年少女が宝探しをするという冒険物という方が正しいだろう。
ただ子ども達の言動にイライラさせられたり、結末があっけないというか、全ての謎が解ける大団円には程遠いので個人的には若干の消化不良。執筆当時には続編の構想はなかったという話だが、それならば尚更のことである。ということで些か期待はずれではあるのだが、とりあえず<闇の戦い>シリーズは読み進めていこうかと思っている。
Commented by t2mina at 2007-12-01 08:59
3巻「灰色の王」私は評論社ので読みました。
いきなり山場の話を先に読むのも序章から始めるのもどちらもありだと思うのですが、これを先に読んだのは私にはよかったみたいです。
イギリスの(厳密にはウェールズなんですが)底の深い、イメージが湧いて力強いファンタジーだなあ、というのが読後感でしたよん。
Commented by odin2099 at 2007-12-02 19:44
>ミナさん

いきなり途中から読んで、お話は大丈夫なんですか?
<闇の戦い>シリーズは2巻かなんかで、この作品とリンクするんですよね。
そちらの方はかなりファンタジー色が強いようなので、楽しみにしています。
少なくても映画見る前に1巻だけでも読み終わろうっと。
by odin2099 | 2007-12-01 08:24 | | Trackback | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
カレンダー