『34丁目の奇跡』(1994)
2007年 12月 24日

クリスマス・シーズンの定番『三十四丁目の奇跡』のリメイクで、昨年はそのオリジナル版を観ているので今年はこのリメイク版を鑑賞。
オリジナル版でエドマンド・グウェンが演じたクリスも良いが、このリメイク版のリチャード・アッテンボローもなかなかの適役。この前年に『ジュラシック・パーク』でオーナー役を演じているが、どちらもリアルタイムで劇場鑑賞しているので、そのイメージが持続している印象を受けた。
サンタに扮したクリスが、英語がわからないオランダ人の子どもとオランダ語で会話するシーンが、耳の聞こえない子どもと手話で会話するシーンへと変更されたり、クリスを陥れるのがライバルデパートだったりと、オリジナル版とはかなりの相違点があるこのリメイク版だが、クリスマスに奇跡が起るハートウォーミング・ピクチャーである点は変わりなし。
ただその「奇跡」だが、1ドル紙幣をポイントにしたリメイク版よりも、手紙が重要な役割を果たすオリジナル版の方がより説得力があるように思うのだが、如何だろうか。
またオリジナル版の方がよりコメディ色が強く、リメイク版の方がラブストーリー、ファミリーピクチャーの色が濃いというのが特徴だろう。
なお、小説版、ミュージカル版、何れも皆で楽しめる傑作である。