『ナイル殺人事件』(1978)
2007年 12月 25日

最初の犠牲者はロイス・チャイルズ、乗り合わせた乗客はジェーン・バーキン、ベティ・デイヴィス、ミア・ファーロー、ジョン・フィンチ、オリビア・ハッシー、ジョージ・ケネディ、アンジェラ・ランズベリー、サイモン・マッコーキンデール、マギー・スミス、ジャック・ウォーデン、ハリー・アンドリュース、サム・ワナメイカーといった面々。デヴィッド・ニヴンがポワロの旧友レイス大佐を演じ、ポワロ役は前作のアルバート・フィニーからピーター・ユスチノフに交代。先にこちらの作品を観ているので個人的にはポワロ=ユスチノフのイメージが強いが、原作は未読な為いずれ前言を撤回することになるかも知れない。
公開以来だからほぼ30年ぶりに鑑賞。以前観た時は、誰もが胡散臭そうでありながら被害者との関係が台詞で語られるだけなので、ポワロの謎解きがかなり唐突に感じられてしまったものだが、今回予め犯人が誰かを判って観ていても得心がいかなかったのは演出のせいだろうか、脚本のせいだろうか、それとも原作のストーリー故なのだろうか。15大スターの競演を謳いながらも、キャラクターを消化し切れていないのも勿体無い。
だが出演者と一緒にエジプト観光に出掛けた気分で観ていれば、贅沢な気分に浸れて充分に楽しめる一本である。映画には使われていないイメージソング『ミステリー・ナイル』のメロディーも懐かしい。何故かEPレコードを持っている。

ナイル殺人事件 [DVD]1978年 アメリカ 監督:ジョン・ギラーミン 原作:アガサ・クリスティー 出演:ピーター・ユスチノフ ジェーン・バーキン ロイス・チャイルズ ベティ・デイヴィス ミア・ファロー マギー・スミスby G-Tools ....... more

あらすじ莫大な遺産を相続したリネットは、親友ジャッキーの恋人だったサイモンと電撃結婚し、ハネムーンでエジプトに行くが・・・。感想アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート『死...... more
クリスティ作品にハマッた当時、最初に読んだ一冊なので特に印象に残ってます。クリスティでは五指に入るくらい好きですね。ダントツは「アクロイド殺し」ですがw
最近、うちの近所の本屋で「ミステリー小説フェア」をやっているのですが、入門本としてアガサ・クリスティを一押ししてるんですね。でもって、けっこう読破したつもりで未読本があったりして、何冊か購入してしまった罠。書店のPR戦略にしっかり乗せられてます。
先日その内の一冊を購入しましたので、いづれ読むと思います。
原作は未読なんですけど、これって最初から最後まで仕組まれていたってことで良かったんですかね。
途中で変心したとかじゃなく。
TVドラマはあまり見てないんですけれど、EMIの映画とキャノンの映画はだいたい見てますね。
この後EMIは『クリスタル殺人事件』、『地中海殺人事件』と続き、キャノンに権利が移ってからは『死海殺人事件』、『ドーバー海峡殺人事件』、『サファリ殺人事件』続いて行くのですが、段々とキャストが貧弱になり、尻つぼみになっていくんですよね。
これからまた順次見直していこうと思ってますけれど。
『オリエント急行』とこの作品ぐらいまでが華だったのかなぁ。
>これって最初から最後まで仕組まれていたってこと
これこそが本作品のキモなので、ここがイマイチ不明ってのは映画としてどうなのかな?って気もしますが、、、。(^^;
えーーっと、ネタバレ覚悟で言っちゃうと、もちろん最初から仕組まれていたことです。
「最初」がどの時点を指すか?にもよりますが、少なくとも結婚前から計画は着々と進められていたはず。首謀者はどちらかというと「女」の方だった、、、かな?
(↑この辺の記憶は私もイマイチ。^^;)
映画版もドラマ版もそれほど詳しくない私が言うのもアレですが、クリスティー作品は基本的に原作の方が面白いと思いますね。ネックは、探偵役に魅力を感じないところですか。ミス・マープルといい、エルキュール・ポアロといい、なんとなく共感できなかったり。
あくまで個人的趣味の問題なので、お気になさらず。(笑)
つまり最初からそれが目当てで婚約者を引き合わせたってことですかね。
気になっているので先日原作を買ってきたんですけれど(他にも数冊)、読むのはいつになることやら(苦笑)。
その前にEMIとキャノンのクリスティー映画を再制覇しようかなー。
それにちょっとミステリー付いているので、この際エラリー・クイーンとか松本清張あたりにも手を出そうかな、なんて。