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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『とんち探偵一休さん 金閣寺に密室(ひそかむろ)』 鯨統一郎

金閣寺最上層で発見された、三代将軍・足利義満の首吊り死体。だが息子を帝位に就け、名実共に日本国を支配寸前だった義満には自殺の動機がなく、しかも現場は完全なる密室。その死の謎を解くべく白羽の矢が立てられたのは、賢才で名高い小坊主の一休だった!

鯨統一郎お得意の歴史題材のミステリーで、九代将軍・義尚の世、陰陽師の六郎太と白拍子の静が一休晩年の愛人・森女の元を訪れ、彼女の口から一休に関する歴史秘話を聞く、という構成になっている。本編自体は室町時代を舞台にした少年探偵モノで、主人公が一休さんというのがポイント。

e0033570_23182648.jpg『一休さん』といえばどうしても東映動画(東映アニメーション)製作の長寿アニメ番組を思い出すが、相棒として新右衛門さんも出てくるし(野田圭一の声で台詞を喋りそう)、さよちゃんはいないけれど茜という少女は出てくるのでなんとなくデジャヴ。
もっとも優等生っぽいアニメの一休さんに比べるとこちらの一休は悪ガキ風で、とても藤田淑子の声では喋りそうもない。それはそれで興味深いのだけれども、肝心の謎解きがちょっと「アレレ?」なのが玉にキズ。

もっとも最初に読んだのが今から6年ぐらい前で、その時は『邪馬台国はどこですか?』に衝撃を受けた直後だっただけに、その落差にガッカリしたものだったが、今回改めて読み直してみると案外楽しめたのにはちょっと驚いたりして。しかもいつの間にかシリーズ作品と化していたとはね。
しかし流石に古さはあって(作品の発表は9年近く前だ)、登場人物の一人、四職の一人・一色満範(実在の人物だ)の娘の名前が紗枝となっているのは今じゃ面白さも半減だろう(というか、何のことかわからないという人の方が多いか)。

ところで作品の狂言回しとなっている六郎太と静だが、これはやっぱり『邪馬台国――』などに出てくる宮田六郎と早乙女静香のご先祖様か前世なんだろうなぁ。
by odin2099 | 2008-01-12 23:19 | | Trackback | Comments(0)
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