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『はじらい』(2006)

「タブーと歓び」をテーマにした新作の準備に入った映画監督のフランソワ。女性の秘めた欲望と真の喜びを描きたい彼は、オーディションに来た女優たちに、カメラの前でのマスターベーションを要求する。その異様さになかなか出演者が決まらないが、遂に彼は理想的な三人の女性を見出す。監督の求めるものを体現する彼女たち。しかし彼女たちが求めているものに、フランソワは気付いていなかった・・・。

『はじらい』(2006)_e0033570_15211551.jpg前作『ひめごと』製作時のオーディションの際に、監督のジャン=クロード・ブリソーは4人の女優からセクハラで訴えられ、有罪判決を受けている。その訴訟が起る前から出来ていたシナリオだというものの、あまりにもタイミングの良すぎる映画オーディションの内幕モノ。開き直って自己正当化しようとしているとしか思えない。

それにしてもこの手の作品は苦手だ。
確かにメインとなる3人を始めとして何人かの美しい女優さんがヌードを披露してくれて、しかも一人だったり二人で絡んだり三人だったりとヴァリエーションも豊富なので、それを見ているだけでも充分チケット代の元は取れるというものだが、全体のどうしようもない重さ、暗さは好きにはなれない。
フランソワの亡くなった祖母だとか堕天使が出てきて干渉するのも意味不明だ。
by odin2099 | 2008-01-13 22:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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