『眠れる美女』(2005)
2008年 01月 16日
その館ではまるで死んだように眠る一糸も纏わぬ美少女がベッドに横たわり、客は彼女と一夜を共にすることが出来るという。特殊な方法で深く眠らされた彼女たちは決して目覚めることがなく、誰が傍らにいたかも知ることはない。経験豊かな娘、見習いの娘、情熱的な娘・・・夜毎日毎エドモンドは彼女たちに溺れてゆくのだが、その館には一体何が秘められているのだろうか・・・?
文豪・川端康成の小説の3度目の映画化だそうで、今回の作品は現代のドイツを舞台にしたドイツ映画。秘密の館と、そこで客を迎え美少女の世話をするマダムの謎解きというミステリー要素もなくはないが、映画の主眼はそこにはない。老いと若さの対比が退廃的に描き出された芸術映画、というよりもこれは素直に作者の願望を投影したポルノグラフィティと表現しても良さそう。
作品中でエドモンドは5回館を訪れ、都合6人の少女と接するのだが、ひたすら眠り続ける彼女たちはいずれ劣らぬ美少女揃い。その肢体を堪能するだけでもこの作品を鑑賞する意義はありそうだが、果たしてこのような環境に身を置くことは幸せなのだろうか、とふと考えてしまう。もっともエドモンドにしても、若い女性と接することで生の喜びを見出すより死に場所を求めているようでもあるようで、この館が老年客相手だということにその答えがありそうなのだが。
魅惑の館へようこそ。 15年前に妻と娘を自動車事故で亡くした事業家のエドモンドは、友人からある秘密の館を紹介される。文豪、川端康成の晩年の代表作であり、三島由紀夫が「熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の逸品」と絶賛した同名小説を、俳優としても活躍するドイツ人監督が舞台をベルリンに置きかえて映画化。 川端作品の翻訳で著名なエドワード・G・サイデンスティッカー氏が亡くなった頃に、本作のことを知ったのだけど、そういえば、先日鑑賞した「呉清源」も川端と関係があったのだよね。というわ...... more
裸の若い娘が何人も出てくるのに、このうすら寒さはなんだ。 タイトル:眠れる美女 監督:ヴァディム・グロウナ 出演:ヴァディム・グロウナ/アンゲラ・ヴィンクラー/マクシミリアン・シェル 製作:2005年独 原作:川端康成「眠れる美女」 あれは事故ではない。 あのころ..... more
せめてレンタルになるといいのですが。
上映館、少ないですねぇ。所謂ゲイジュツ映画のお約束、”単館上映”なんですよね。
まぁ自分はDVD出たら買っちゃうかも知れません。
それぐらい可愛い娘が一杯♪(←なんか間違ってる・・・)