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『眠れる美女』(2005)

妻と娘を事故で失ってから、絶望の中で暮らす実業家のエドモンドは既に老境に差し掛かっていた。そんな彼に友人のコーギは不思議な館の存在を教えるのだった。
その館ではまるで死んだように眠る一糸も纏わぬ美少女がベッドに横たわり、客は彼女と一夜を共にすることが出来るという。特殊な方法で深く眠らされた彼女たちは決して目覚めることがなく、誰が傍らにいたかも知ることはない。経験豊かな娘、見習いの娘、情熱的な娘・・・夜毎日毎エドモンドは彼女たちに溺れてゆくのだが、その館には一体何が秘められているのだろうか・・・?

『眠れる美女』(2005)_e0033570_052115.jpg文豪・川端康成の小説の3度目の映画化だそうで、今回の作品は現代のドイツを舞台にしたドイツ映画。秘密の館と、そこで客を迎え美少女の世話をするマダムの謎解きというミステリー要素もなくはないが、映画の主眼はそこにはない。老いと若さの対比が退廃的に描き出された芸術映画、というよりもこれは素直に作者の願望を投影したポルノグラフィティと表現しても良さそう。
作品中でエドモンドは5回館を訪れ、都合6人の少女と接するのだが、ひたすら眠り続ける彼女たちはいずれ劣らぬ美少女揃い。その肢体を堪能するだけでもこの作品を鑑賞する意義はありそうだが、果たしてこのような環境に身を置くことは幸せなのだろうか、とふと考えてしまう。もっともエドモンドにしても、若い女性と接することで生の喜びを見出すより死に場所を求めているようでもあるようで、この館が老年客相手だということにその答えがありそうなのだが。
Tracked from シャーロットの涙 at 2008-01-17 00:59
タイトル : 眠れる美女
香り立つ究極の美。熟れすぎた果実が枝から落ちる前の、最期の至福のひと時・・・... more
Tracked from かえるぴょこぴょこ CI.. at 2008-01-17 23:59
タイトル : 『眠れる美女』
魅惑の館へようこそ。 15年前に妻と娘を自動車事故で亡くした事業家のエドモンドは、友人からある秘密の館を紹介される。文豪、川端康成の晩年の代表作であり、三島由紀夫が「熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の逸品」と絶賛した同名小説を、俳優としても活躍するドイツ人監督が舞台をベルリンに置きかえて映画化。 川端作品の翻訳で著名なエドワード・G・サイデンスティッカー氏が亡くなった頃に、本作のことを知ったのだけど、そういえば、先日鑑賞した「呉清源」も川端と関係があったのだよね。というわ...... more
Tracked from 気ままに映画日記☆ at 2008-01-19 23:29
タイトル : 眠れる美女:老人の夢 ユーロスペース
裸の若い娘が何人も出てくるのに、このうすら寒さはなんだ。 タイトル:眠れる美女 監督:ヴァディム・グロウナ 出演:ヴァディム・グロウナ/アンゲラ・ヴィンクラー/マクシミリアン・シェル 製作:2005年独 原作:川端康成「眠れる美女」 あれは事故ではない。 あのころ..... more
Commented by koujitu3 at 2008-01-16 10:31
見たいと思うのですが、上映館が少ないですねえ・・・ 残念。
せめてレンタルになるといいのですが。
Commented by odin2099 at 2008-01-16 22:17
>koujitu3さん

上映館、少ないですねぇ。所謂ゲイジュツ映画のお約束、”単館上映”なんですよね。
まぁ自分はDVD出たら買っちゃうかも知れません。
それぐらい可愛い娘が一杯♪(←なんか間違ってる・・・)
Commented by rock-c at 2008-01-17 22:55 x
TBありがとうございます。この映画後、本を購入し本日読み終わりました。日本が舞台より、外国(ヨーロッパあたり)が舞台のほうがよさそうです。
Commented by odin2099 at 2008-01-19 09:05
>rock-c様

コメント、有難うございました。
原作はかなり短めの小説ですので、是非読んでみようと思っております。
外国を舞台にした方がスッキリするのですね~。
by odin2099 | 2008-01-16 00:05 |  映画感想<ナ行> | Trackback(3) | Comments(4)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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