『わが青春のアルカディア』(1982)
2008年 01月 19日
さて、この作品に関しては観るたびに印象が違う。
最初は公開初日にガラガラの映画館で観て、過剰な期待と裏腹の内容に若干ガッカリしたもののそれでもまぁ満足したのだが、その後はビデオ等で見直す毎に「なんてつまらないんだろう」「いや、意外に面白いじゃん」を繰り返しているような感じ。
不満を覚えたのは、専ら他の作品との整合性の無さと、期待を煽るだけ煽っておいて裏切った原作者のコメントに原因がある。
例えばトカーガのゾルというのは時系列的にはもっと後年にあたる『宇宙海賊キャプテンハーロック』という作品から持ってきたキャラクターだし、<戦場まんが>版『わが青春のアルカディア』でファントム・F・ハーロックII世と友情で結ばれるのは台場元という人物であって、トチローのご先祖である大山敏郎ではない。
それ以外にも、例えばハーロック/井上真樹夫、トチロー/富山敬、エメラルダス/田島令子ら御馴染みキャストに加えて、マーヤの武藤礼子、ゼーダの石田太郎ら新キャラクターのキャストも好演しているのに、冒頭部分でファントム・F・ハーロックの声として”特別出演”した某大物俳優があまりにも下手過ぎたとか(因みにその出演料は「一声一千万」と言われていた。もっとお金は有効に使おうよ)、木森敏之の音楽は非常に素晴らしく、またドヴォルザークの「新世界」やグリークの「ソルヴェーグの歌」、アルビノーニの「アダージョ」などクラシック音楽の流用も斬新だなと思わせながらもどちらも決定的に画面に合ってないとか、色々あるのだけれども…。


もう、これって上映から25年も経ってるんですね・・・時間の流れが早く感じます。
ハーロック、かっこいいのになぁ~。
これで松本アニメの人気が落ちた要因になったのか、残念ですね。
『ヤマト』、『999』・・・と毎年毎年公開されると、流石にファンでも飽きるんでしょうね。
またこの前に公開された『ガンダム』の劇場版が、『ヤマト』や『999』ほどヒットしてないことから、SFアニメブーム自体が勢いを失っていたということでしょう。
さて、『ヤマト』から延々と観直していますが(去年はサボってたけど)、やっと『アルカディア』までほぼ順番通り追いかけてきました。
先はまだ長いからそろそろペースを上げないと。
一応予定では『198X年』、『ゴッドマーズ』、『幻魔大戦』、『クラッシャージョウ』、『ファイナルヤマト』、『ザブングル』&『ダグラム』、『ナウシカ』、『少年ケニア』、『オーディーン』、『北斗の拳』、『アリオン』、『ラピュタ』・・・と続けるつもりですけど、どうなりますことやら(苦笑)。