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『用心棒/椿三十郎』 鳥羽亮

黒澤明監督の『用心棒』をノベライズしたものです。しかし公開時にタイアップで出すのならいざ知らず、公開から45年も経っているのだから、ここまで映画に忠実にしなくてもいいのになぁ、と思うくらい映画の筋、それに台詞までなぞっています。多少の改変や膨らましもありますけれど、ほぼ映画と同じ。となると敢えて読む必要があるのかいな、という感じもしてきます。
読んでいて面白いことは面白いのですが、それはオリジナル脚本が素晴らしいからなのか、それとも著者の力量ゆえなのか、判断に悩むところです。

『用心棒/椿三十郎』 鳥羽亮_e0033570_23472510.jpgあ、最大のアレンジは主人公の本名が「椿三十郎」なことでしょうか。
椿家というのは二千石の旗本でして、三十郎は妾腹の次男坊。いろいろあって出奔し、今は無頼浪人になっているという設定になっております。で、偽名が「桑畑三十郎」・・・なんだか混乱してきますねぇ。なので本書のタイトルの「椿三十郎」の部分はサブタイトルです。決して『用心棒』と『椿三十郎』、二本分のノベライズが収録されている訳ではありませぬ。

ところで『用心棒』と『椿三十郎』のリメイク権を手に入れた際、角川春樹は確か福井晴敏に小説化させると言っていたと記憶しているのですが、どこでどうなったのかは知りませんが、変更になったようです。更にオリジナルの続編小説も執筆しているようなので、そちらもチェックしておこうかなと思っています。それによって著者の力量が推し量れようというものですが、はたして如何相成りますでしょうか。
by odin2099 | 2008-01-22 23:48 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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