映画作品は誰のもの?
2005年 08月 30日
もっとも原作知らないし、大規模公開でもないし、予告編を見た限りでは格別興味は惹かれなかったのだけれども、公開を間近に控えた先日、なんと監督が覚せい剤取締法違反の現行犯で逮捕されてしまったため、俄然関心が沸いてきた。
公開自粛の声も挙がって、さてどうなるかと思っていたところ、このほど予定通り再来月の公開が決定したとのことで一安心。
一般客から公開を望む声が沢山あったから、というのが配給サイドのコメントだけれども、映画作りは多くの人の共同作業。監督一人のものではない。
不祥事があったからといって即”連帯責任”という姿勢はどうも納得がいかないし、また縦しんば犯罪者が作った作品であれ、その作品の出来不出来と罪とは無関係のはず。
臭いものには蓋と言わんばかりの事勿れ主義に走らなかった点で、今回の配給サイドの決断は大いに尊重したいと思う。
かつて同じように監督が逮捕されてしまったため、公開が打ち切りになった『REX/恐竜物語』の騒動を、今回チラっと思い出した。
もっとも予定していた劇場全てではなく、一部見合わせた所もあるのが難しいところだ。
ついでに映画ネタを少々。
『ハムナプトラ』シリーズや『ヴァン・ヘルシング』などのスティーブン・ソマーズが、製作・監督・脚本を手掛けるはずだった『地球最後の日』のリメイク企画から撤退、後任のプロデューサーがなんとスティーブン・スピルバーグなのだという。
しかしスピルバーグがかつて製作した『ディープ・インパクト』が、アーサー・C・クラーク『神の鉄槌』の映画化企画と『地球最後の日』リメイク企画との合体企画だったはず(どちらも”原作”としてクレジットされてはいないけれども)。今更何をどう描こうというのだろうか? まぁ『宇宙戦争』リメイク版に続いて自らメガホンをとる・・・ということはないだろうなぁ。
こちらはリメイクではなく、続編で気になる企画。
ジム・キャリー主演でヒットした『ブルース・オールマイティ』の続編が始動。
キャリーは出演しないようだが、モーガン・フリーマンの”神様”は続投の模様。これ面白かったから、ちょっと期待。監督も前作同様トム・シャドヤック。
最後はまたマンガの映画化企画の話題。
今度のターゲットは楳図かずおの『猫目小僧』だ!!
・・・というと、あの紙芝居モドキを思い浮かべる人もいるでしょう(苦笑)。
監督は井口昇、主演は石田未来で既にクランクイン、来年公開。
今度はきちんと動くんだろうな(爆)。