『こんなにも面白いローマ帝国1500年の歴史』 歴史の謎を探る会:編
2008年 02月 19日

ただ2200年を一気読みですから、エピソードとエピソードの間がどれくらい開いているのか、それが判りづらいのが難点といえば難点ですかね。兎に角、トロイヤ戦争から始まってビザンティン帝国の滅亡まで追いかけていきます。登場人物も実に多彩。ハンニバル、スパルタクス、ポンペイウス、カエサル、クレオパトラ、アウグストゥス、カリグラ、ネロ、コンモドゥス、カラカラ、コンスタンティヌス等々、歴史上に燦然と輝くビッグネームのオンパレード。それだけで頭がクラクラしてくる・・・という人もいますか?
「常識として知っておきたい古代ローマの興亡と英雄たち」などという副題が付いていると、なんとなく強迫観念に駆られたりもするのですが、そんな心配も無用でサクサクと読めてしまいます。ローマ帝国について知りたいなと思ったときに、味気ない教科書や解説本の類を読むよりも、こういった本の方が役に立つんですよね。