『ウォーター・ホース』(2007)
2008年 02月 23日
ディック・キング=スミスの『おふろのなかからモンスター』を映画化した作品で、製作は『ナルニア国物語』のヴォルデン・メディア、特殊効果は『ナルニア』の他に『ロード・オブ・ザ・リング』なども手掛けたWETA社である。原作ではウォーター・ホース(水馬)のクルーソーが、実はネス湖のネッシーの正体だった!というのがオチになっているのだが、映画版では最初から「ネッシー秘話」的な宣伝をされ、本編でもわざわざ「真実のストーリー」だと但し書きが付いている。それに原作では、主人公は姉のカースティーの方なのだが、映画では弟のアンガスを中心に据え、「不思議な友達」との出会い、友情、別れを通じて少年が成長していく過程が描かれているのが特徴。平たく言えば『E.T.』のネッシー版である。
アイリッシュ・メロディーをふんだんに取り入れたジェームズ・ニュートン・ハワードの優しい音楽、そしてスコットランドの雄大な自然――実際には御馴染みニュージーランドでロケーションされたようだが――だけでも充分に楽しめるし、コミカルなシーンやハラハラドキドキの展開も飽きさせない。
ただ、『おふろのなかからモンスター』の感想に、自分はこんなことを書いている。
クルーソーの存在は勿論ナイショにしているのですが、その存在が周囲にバレそうになったり、その存在を悪用しようとする人が出たり、といったハラハラドキドキの要素とは殆ど無縁にお話は進んでいきます。クルーソーを描くというよりも、それを媒介にして家族の姿を描くことが作者の主目的だったのではないでしょうか。決してドラマティックな内容ではありませんが、じっくりと読ませる内容になっています。ところが映画版では、この「ないからこそ気に入っている」要素が、これでもかと詰め込まれているのだ。無理解な大人たち、クルーソーを利用しようとしたり、捕まえたり殺したりしようとする悪人たちの魔手から、如何にアンガスとクルーソーが抜け出せるかが中盤以降の展開の主となる部分なのである。
もし原作を読まずにこの映画を観たならばかなり気に入ったと思うのだが、先に読んでしまった身としてはどうしても違和感が拭い去れずに終ってしまった。原作を気に入られている方ならば、この映画は観ない方が良いかも知れない。
コメント、有難うございました♪
原作はもっと長閑な雰囲気なんですよ。
主人公姉弟の両親は健在ですし、お祖父ちゃんもいます。みんな暖かい人たちばかりです。
映画版は何故か”戦争”を前面に押し出して殺伐とした雰囲気がありますよね。
そこまでアレンジするなら、原作付きの意味がないように思えて、それが残念でした。
もっともこういうお話も好きです。
『ハリーとヘンダスン一家』とか『REX/恐竜物語』とか『ドラえもん/のび太の恐竜』とか(笑)。
livedoorへのTBが調子悪いそうですみません。ちゃんと届いてました。ありがとうございます。
そのまま原作通りに映像化してもらった方が楽しめたかもしれませんね。原作の意味がありませんね。
というか、今もなんですが(爆)。
端から相手にされない時もあれば、普通に送れていたのに急に駄目になったり。
それも数分から数時間で立ち直ることもあれば、1~2日全く歯が立たないことも。
なんか問題あるんでしょうかね?それとも自分だけ?
映画と原作どっちが好き?と聞かれたら、原作だと答えるでしょうね。
ただ原作通りだと映画にはなりにくいかなぁとも思いますけれど・・・。
エクスカリバーさんは原作の方がお好きなようですね~
原作はほのぼのとした雰囲気のようですが、映画は無理にドラマチックにしようとした感じでしょうか。
原作を知らなくても、戦争を背景とした登場人物たちは妙に違和感がある行動をしていたように思えました。
もう少しシンプルに少年とクルーソーに的を絞っても良かったかもですね。
原作では戦争なんか出てきませんし、普通の児童書という印象です。
なので全く別物。
『遠い海から来たクー』や『のび太の恐竜』などと違って、いわゆる”妨害”が殆どないのが気に入ってる点ですね(笑)。
それってこの手のお話では非常に珍しいんじゃないかと思います。





