【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『サイボーグ009メモリアル/サイボーグ戦士 誰がために闘う!』

石ノ森章太郎の代表作『サイボーグ009』は、これまでに3本の劇場用映画、同じく3本のTVシリーズになっているが、これは通算2本目、初のカラー作品となったTVシリーズの総集編だ。ファンの間では以前は『(新)サイボーグ009』とか『サイボーグ009(新)』などと呼ばれていたものだが、今となっては混乱を招く表現になってしまったので、その代わりに東映の製作だが実制作は日本サンライズ(現・サンライズ)だから、サンライズ版とでも呼んでおくことにする。

e0033570_6273666.jpgそのサンライズ版は約1年間、全50話に渡って放送されたが、大まかに言って全体を三部に分けることが出来る。この総集編も三部構成になっていて、それぞれ「宇宙樹篇」、「戦士の休暇篇」、「ネオ・ブラック・ゴースト篇」とサブタイトルが付き、井上和彦(009役)のナレーションでそれを一気に見せるという趣向。しかし正味1時間なものだから忙しい忙しい。説明を優先したためか、会話(台詞)にナレーションが被さるのは聞きづらいし、音楽(BGM)がブツ切りなのも気になる気になる。本当なら「宇宙樹篇」、「ネオ・ブラック・ゴースト篇」だけでそれぞれ1時間ぐらいかけて見せて欲しいところ。
あ、ファンの方には申し訳ないけれど、個人的には「戦士の休暇篇」は全く好きになれない。この作品に限らず、各キャラクターの設定に関する部分でオリジナル要素を加えられること(昔の友人だとか、生い立ちだとかを捏造されるパターン)が、どうしても許せないクチなのだ。

それでも久々に触れてみると、結構良いですな、このシリーズも。「ネオ・ブラック・ゴースト篇」の終盤の盛り上がりなんか、原作の片鱗は微塵も感じられないけれど結構好き。
スタッフはまだまだシリーズを続けるつもりでいたので、伏線を色々張ったまま終ってしまったのはなんとも勿体ない。第四部には「ミュートス・サイボーグ篇」が用意されていたけれど、これも幻で終ってしまった(一応第3シリーズの際に、形を変えて実現はしてるけれど)。
人気はありながらスポンサー都合で終了(オモチャが売れなかった!)というのもねぇ・・・。
『009』の前番組『宇宙海賊キャプテンハーロック』も同じパターンだったけれど、『ハーロック』にしろ『009』にしろ、オモチャを買おうとする層とファン層とは違うのだから、早過ぎた作品だったのだろうね。
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by odin2099 | 2008-03-13 06:28 | ビデオ | Trackback(1) | Comments(6)
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Tracked from SWANの 「Trust.. at 2009-03-27 02:11
タイトル : サイボーグ戦士、誰がために闘う
『ジョウ? 君は何処へ落ちたい?』 “世界から戦争がなくなりますように・・・ 世界のみんなが仲良くなれますようにって お星様にお願いしたわ・・・・”... more
Commented by スカーレット at 2008-03-13 18:21 x
テレビシリーズの009のファンの間での呼び方は、それぞれ「旧」「新」「平成」ではないですか?
Commented by odin2099 at 2008-03-13 22:13
そうですね。「旧」「新」「平成」という表現は良く見かけますね。
「サンライズ版」というのは、あくまで私がここで便宜的に付けたものです。
Commented by はぎお at 2008-03-14 00:44 x
田舎すぎて、当時放送していた系列局が映らなかったので(苦笑)、ほとんど見ることはできませんでしたが、私の中で009といえば井上さん版のこの作品。アニメとしては大人っぽかったですよね。
見ていないくせに、主題歌を覚えているのは何故だろう?いい曲です。
Commented by Brian at 2008-03-14 05:30 x
テレビシリーズ2作目は、嵌って見てました。
「誰がために戦う」いい曲ですよね。
こんな作品があったんですね。
劇場版は「旧作」と「超銀河伝説」だけだと思ってました。
次は「超銀河伝説」のコメントが聞きたいですね。
Commented by odin2099 at 2008-03-15 08:58
>はぎおさん

それ以前の『009』は全て東映動画の制作だったのに、この作品が違ってしまったのでちょっと不安だったのですが、作画面ではその不安が的中してしまった格好でした(苦笑)。
この時期は『ガンダム』だけじゃなく、『ザ・ウルトラマン』や『未来ロボ ダルタニアス』などなど、オーバーワーク気味だったんじゃないかと思いますが。

009の声は当初は神谷明が候補だったようですが、神谷ファンの僕から見ても「それは違うだろ?!」と思いました(笑)。
その後は水島裕と古川登志夫の二人が候補になり、その二人を「足して二で割ったような」井上和彦に決定したようです。
『超銀河伝説』なんかを見ると、井上和彦以外は考えられないくらいですね。
平成版の櫻井孝宏には悪いけれど・・・。
Commented by odin2099 at 2008-03-15 09:00
>Brianさん

「誰がために」は良い曲ですね。
アニメソングとしてだけでなく、純粋に曲として楽しめるもので、このあたりがピークだったのかなぁ。
後の作品はアニメソングから乖離しちゃってるものが多いですから。

劇場版3作品は全てレビュー済みです。
そのうちTVシリーズも見直そうかな。
あ、平成版については本家サイト内で全話レビューしております。

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