【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『クライマックス・ストーリーズ ウルトラマンガイア』

『ウルトラマンティガ』で幕を開けた<平成ウルトラシリーズ>も、この作品で一先ず幕を下ろしました。1998年9月から1999年8月まで一年間に亘って放送されたのが『ウルトラマンガイア』で、『ティガ』『ダイナ』と続いてきた世界とは一線を隔す別世界での物語です。

e0033570_21361855.jpgこの番組の特徴は、先ずは従来に比べるとリアリティのあるメンバー構成、それに海外SF作品からの影響が顕著な防衛組織の描写にあるのではないかと思います。これまでの防衛組織は背景に大規模な母体組織があるとしても、常時5~6名から10名前後の少数精鋭な選抜メンバーが何でもこなすというイメージでしたが、この番組では各種のプロフェッショナルが揃い、レギュラー・クラスでも20人以上いるという大所帯。流石に全部のキャラクターを立てるというところまで行っていませんが、番組を観ている視聴者が補完できる部分も含めると、かなり頑張って描いていたと思います。

そしてもう一つの特徴は主人公であるウルトラマンガイア=高山我夢と対立する存在である、もう一人のウルトラマン、ウルトラマンアグルの存在でしょう。彼、藤宮博也は我夢よりも先にウルトラマンの力を手に入れた男。地球を守るためには人類の存在そのものが邪魔だという結論に達し、皆を守ろうとするガイア=我夢と衝突します。『ウルトラマンティガ』にも主人公と真っ向から対立するイーヴィル・ティガという存在がいましたが、ゲストキャラクターということもあって、今までの偽ウルトラマンのパターンから大きく外れるものではありませんでしたが、このウルトラマンアグルはレギュラーキャラクターであり、ある意味では理想主義者として描かれていましたので多くのファンの共感を呼びました。そしてシリーズ後半では考えを改めガイアと共闘するようになり、Wウルトラマン物としての新展開も見せてくれるようになります。

その『ガイア』を構成・編集に小中千昭、編集に松木朗、監督は村石宏實というスタッフで60分にまとめたのがこの作品です。
ナレーションを担当しているのはKCBクルー吉井玲子を演じていた石田裕加里で、この総集編はTV局の作る報道番組という体裁のようです。KCBはこの作品中に出てくる放送局で、吉井玲子はそこの新人アナウンサーという設定。作品の中では報道の力というものが大きなウエイトを占めており、また彼女は個人的にもアグル=藤宮博也と接することで彼に多大な影響を与えるようになるキャラクターでもあります。また演じていた石田裕加里は二年ほど前だったかと思いますが、この作品出演が縁で藤宮役だった高野八誠と結婚、出産し、既に女優は引退していると報じられていましたが、このDVD編集のために特別に参加したのかも知れません(今秋公開予定の新作映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』には、高野八誠や子供と一緒に出演しているとの噂がありますが)。

一年間を通じた大きなストーリーの流れがあり、また前述したようにレギュラー・キャラクターの数も半端ではない『ガイア』という作品を、1時間でまとめるのは流石に無理というもの。番組に熱中していた身としては「あれがない」「これがない」という不満はどうしても出てきてしまうところですが、それでも一貫した流れは掴めますし、番組のクオリティの高さは充分に伝わってきます。改めて自分は『ウルトラマンガイア』という作品が好きだったんだなぁということを認識させてくれました。番組終了からまもなく9年もの歳月が流れようとしていますが、毎週毎週のオンエアを楽しみにしていたことを昨日のことのように思い出すことが出来ます。
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by odin2099 | 2008-03-18 21:48 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
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