『スター・ウォーズ/エピソード2~クローンの攻撃~』(2002)
2008年 04月 16日

エピソード1の『ファントム・メナス』とエピソード4の『新たなる希望』にはそれほど共通項があるようには感じませんでしたが、辺境の星に住む冒険を夢見る少年が、ジェダイ・マスターの導きによって旅立つこと。その際には家族との悲しい別れがあること。そしてクライマックスの宇宙戦で大活躍し、最後は華々しい式典で締めくくられる云々、挙げてみると確かになるほどと頷けます。少年を見出したマスターが非業の死を遂げるという点も同じです。
そしてこの”歴史は繰り返す”パターンは、『クローンの攻撃』とエピソード5『帝国の逆襲』では更に顕著になり、主人公の三人組が二手に分かれて行動することになり、二人組の方はラブ・ストーリーが前面に出(しかも愛の告白はいずれも女性の側からなされる)、小惑星帯でのドッグ・ファイトがあり、主人公がマスターの制止を振り切って仲間の救出へ向かうものの、結局はピンチを迎え片腕を失うこと等々、幾つも挙げられるようになります。
となると次なるエピソード3『シスの復讐』とエピソード6『ジェダイの帰還』にも、当然のように共通点があるだろうということで興味を持続させているわけですが、それがどうなったかはエピソード3を観てのお楽しみとなります。当時は結構深読みしすぎている人がかなり見受けられましたね。<旧三部作>を知っていれば、わかりそうなこともあるのですが・・・。

なかでもオビ=ワンとアナキンの師弟関係の描写はちょっと残念ですね。二人が親密であればあるほど、後の決裂がドラマティックになるわけですが、この作品では最初からギクシャクしてしまっているのです。アニメ版『クローン大戦』やエピソード3の序盤部分ではある程度軌道修正が図られてはいますが、これでは二人は最初から無理な組み合わせだったのかなと思えてしまいます(実際はその通りなのでしょうが)。
それともう一つ、アナキンとパドメの禁断の恋もあまりに唐突な印象が否めないのですが(特にパドメの心理)、この辺りは女性なら納得出来るものなのでしょうかね。
この作品も例によってヴァージョン違いが存在していますが、実は劇場公開の段階で既に2種類ありました。
通常のフィルムで仕上げられた版、これが云わば<通常版>でして、字幕スーパー版や日本語吹替版として劇場に掛けられました。そしてもう一つ、一部の劇場でのみ公開された<DLP版>というものもあります。こちらはデジタル方式で上映されるもので、通常のフィルム版に比べて公開ギリギリまで手を加えることが出来ます。そのため、細かい部分で違いが出ているのですね。一番わかりやすいのはラストシークエンスで出てくるアナキンの義手。<通常版>では義手は映るだけですが、<DLP版>ではちゃんと動くカットも用意されています。
ちなみにDVDでリリースされているのは、この<DLP版>をベースにして更に手が加えられているそうで、上映時間も一分近く長いのだそうで。まぁ、こちらもいずれはまた改訂されるだろうというのが専らの噂ですけれどもね。

これはsamuraiの見たかった「エピソード2」でございます。ちょっと長いので興味のある方はお付き合いください。 前作ep.1から10年、オビ=ワンはジェダイ・マスターとなり、その弟子、修行中のパダワン、アナキン・スカイウォーカー(絶対にヘイデン・クリステンセンではない誰か)は20歳の青年となっていた。年をとり過ぎていると弟子入りを危惧した大騎士ヨーダの心配を覆し、アナキンはオビ=ワンを心から敬愛し真摯に修行に励んでいた。 元老院議員としてコルサントに降り立ったパドメ・アミダラ、その護...... more

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』 ---STAR WARS: EPISODE II - ATTACK OF THE CLONES--- 2002年(アメリカ) 監督:ジョージ・ルーカス 出演: ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン 、イアン・マクディアミッド、サミュエル・L・ジャクソン、クリストファー・リー 声の出演: アーメッド・ベスト 、 フランク・オズ 大ヒットSFアドベンチャー“スター・ウォーズ”シリーズの通算5作目。 前作「エ...... more
新3部作のほうは力入れて観てなかったんで、なるほど~と興味深い記事を読ませていただきました。
確かにオビ=ワンとアナキンの師弟関係はいまひとつなところがありましたね。
なんせ惚れた女の前でいいとこ見せようとしてるのに、よりによってその場で説教始めるくらいKYな師匠ですからね、オビ=ワンは(笑)。
これじゃあアナキン君も好き勝手に突っ走ろうってもんです。
『EP3』の冒頭なんかは非常にいい雰囲気なんですけどね、このコンビ。『EP2』でもその片鱗くらいは見せて欲しかったものです。
またDVDを見直してみようかな~と思いました。
良く出来た映画なんですけどね〜。(笑)
マスター・ヨーダの戦いぶりは凄まじいものがありましたね。
旧三部作を見る限り、ヨーダはあまり前面に出ることのないキャラクターだと思っていただけに。
でも戦いが終ると急にヨボヨボ歩きになるのは・・・。
Ep1は「アレ?」という感じでしたが、Ep2は「おお、そうくるかー?!」という感じで楽しんでました。
しかしkyosuke版アナキンでは、毅然としていてダークサイドには堕ちそうもないですねぇ(笑)。
「クローン~」が「シスの復讐」に繋がる重要Epであることはわかるのだけど、ぶっちゃけあまり面白いと思えないのです。すみません。(^^;
その理由のひとつはエクスカリバーさんも触れている「恋愛要素」かなぁ。
どうも展開が安直というか唐突というかあまりにベタ過ぎというか・・・
まあこれは、単に自分がアナキンタイプに惹かれないだけという趣味の問題ではあるのですが、それでも草原で抱き合ってウフフ♪アハハ♪ごろごろごろごろ♪のシチュエーションにはかなりドン引きしてしまった私なのでした。
で、その前にはEp1もEp2も霞んでしまっています。
だからこそ3本まとめて観て、その中の1/3、2/3のパートと考えれば許せるんですねぇ、自分は。
ちょっと無理のある見方でしょうか(苦笑)。
しかしEp3はナタリー・ポートマンが精彩を欠いているんだよなぁ。。。