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『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968)

『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968)_e0033570_23525053.jpg地球征服を狙い飛来した謎の宇宙船。
しかしその前に立ちはだかった守護神、その名は「ガメラ」!
宇宙船が母なる星バイラスへその名を打電すると同時に浮き上がる『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』のタイトル。
SFマインドに溢れたというか、非常に盛り上がるオープニングである。
しかもそのタイトルバックに流れるのが、この作品で作られた名曲「ガメラ・マーチ」なのもポイントが高い。

これが4作目の「ガメラ」シリーズだが、主演は3作連続となってしまった本郷功次郎、そして実質的な主人公は正夫とジムというイタズラ好きなガキ、いやお子様という具合に本編が始まると一気にスケールダウンしてしまった感も無きにしも非ずだが、バイラス人の正体に一捻りが加えてあったり、おもちゃ箱をひっくり返したような愉しさもある快作で、シリーズ中では何度か観直している結構好きな作品。

――だったのだが、今回見直してみたらかなり辛いものがありました。

バイラス星人がガメラの弱点を研究するためと称して過去の戦闘データを洗ったり、また脳波をコントロールしてダムや東京を破壊させようとするシーンがあるのだが、ここで旧作3本からかなり大量のフッテージを流用。
過去3作をおさらい出来るだけでなく、それらの見せ場をもう一度堪能出来るという、大変お得な、オイシイ作りになっているのだ。

…んな訳ないだろう!?
トータルランニングタイムは75分ほどの作品なのに、これらの流用シーンが全体の2割以上に及ぶってことは如何に水増ししてるかってことだ。
予算が厳しかったのか、製作会社が手を抜いたのかはわからないけれど、何だか悲しくなりますな。
まぁそういったことも全てひっくるめての「ガメラ」の味なんだろうけれど。

Tracked from ガメラ医師のBlog at 2008-05-09 17:13
タイトル : ガメラ:昭和(湯浅)版視聴記 2008/05/09
 本日二本目の更新です。一本目「5月上旬のフィギュア関連情報」はこちら。  前回の、「昭和(湯浅)版視聴記 2008/04/08」は、こちらからとなります。 「5月の衛星放送放映予定 05/02」でお知らせしましたように、5月5日の13:00から、「チャンネルNECO」 http://www.necoweb.com/neco/ にて、「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」 http://www.necoweb.com/neco/program/program.php?id=4436&month=05 が...... more
Commented by よろづ屋TOM at 2008-04-29 15:08 x
またきてしまいました…( ̄〜 ̄lll) とーとー日常版のブログにリンクも張らせていただきました。
これ、たどたどしい日本語を話す白人の男の子が出てきてた話でしたっけ?
私はひねこびてたんですかねえ、当時まだ小2だったはずなのに、どーも昭和亀にはのめれなかった…逆に小学校時代の親友はハマリまくりで、中学になるまで駄菓子屋で買ったブロマイド(っていうのかな)をいつも束にして持ってましたね。
そんな記憶があったので平成亀もなかなか観ようという気になれなかったんですよね。(観てからは惚れて2、3と劇場へ駆けつけましたけど)

ところでsamurai-kyousukeさん(http://samurai7.exblog.jp/)ってブロガーをご存じですか?この手のもなかなかお好きな方なようで、最新記事は『空想科学画報vol.1』。エクスカリバーさんも思わずのめって読まれるのではないかな〜〜〜?
Commented by odin2099 at 2008-04-29 16:42
>TOMさん

またまたいらっしゃいませ~。お気に召していただければ幸いです。

この作品から日米のお子さまコンビが主人公になります。ここらでシリーズから脱落した人は多かったでしょうねぇ。
シリーズ自体は、僕もリアルタイムで映画館で観てはいないので思い入れもないですね。TVでちょくちょくやっていたのを観ていても「チャチだなぁー」くらいしか思わなかったですし(作品が後期のもの中心だったというのもあったのでしょうが)。
その分、平成ガメラが設定をいじりまっくても抵抗ありませんでした。
熱心なガメラ・フリークは、素直に平成ガメラを受け入れられないようですし。

samurai-kyousukeさんは度々こちらにも遊びに来て下さってます。
僕自身もちょこちょこブログを拝見しにお邪魔していますよ。
Commented by ガメラ医師 at 2008-05-09 17:56 x
 こんにちは。突然のコメント恐れ入ります。
 私は上記のTBを致しました「ガメラ医師のBlog」管理人のガメラ医師と申します。映画ガメラに関する情報収集Blogを更新しており、こちらの記事にはガメラの検索から参りました。
 拙Blogでは従来より、昭和版ガメラシリーズに付いての感想記事をまとめており、この度5月9日付けの上記TBの更新中にて、こちらの記事をご紹介させて頂きましたので、ご挨拶に参上しました。差し支えなければ拙Blogもご笑覧頂ければ幸いです。
 長文ご無礼致しました。それではこれにて失礼します。
Commented by タイガーXYZ at 2008-08-13 10:58 x
おはようございます。

>≧しかもそのタイトルバックに流れるのが、この作品で作られた名曲「ガメラ・マーチ」なのもポイントが高い。これが4作目の「ガメラ」シリーズだが、主演は3作連続となってしまった本郷功次郎、そして実質的な主人公は正夫とジムというイタズラ好きなガキ。

>自分も「ガメラ対バイラス」と言うと、ガメラマーチと正夫&ジムのコンビを思い出しますね。個人的に、正夫とジムの活躍は序盤の潜水艇の機械をいじる→ボーイスカウトの隊長と海洋研究所スタッフが乗ったらさあ大変!なシーンと終盤の脳波コントロール装置のコイルを取替える描写が印象深いです。

その他の出演者では、ボーイスカウトで「ウルトラマンタロウ」の篠田三郎さん・バイラス人の人間態で「大魔神」の橋本力さん・バイラス人のボスの声をショーン・コネリーの声優で知られる若山弦蔵さんが出ていたと思います。
Commented by odin2099 at 2008-08-13 20:24
バイラスのデザインと若山さんの渋い声のミスマッチ感覚はなかなかだと思います(苦笑)。

篠田さん、まだ『シルバー仮面』に出る3年ぐらい前なので若すぎ!
次の次の作品では、Xライダーが出てきますね。
by odin2099 | 2008-04-28 23:54 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(5)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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