『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』(1983)
2008年 05月 02日
反面、主人公であるクリンや、ロッキーら彼の仲間たち(=太陽の牙)の描写は殆どなく、殊に正ヒロインであるデイジーに至っては出番が僅か1シーンのみ(!)という驚愕の事態にもなっている。
私は本放送は観ましたが、ほとんど記憶ありません。でも仰る通り今観たら楽しめるかも。ただ、当時の印象から思い起こす限りでは、プラモはまだしも1stガンダムほどにキャラクターに魅力がなかったのが致命傷だったなあと友人と話していたような。
こうした作品があっての反省面から『ボトムズ』が生まれ、今のガンダム00などに繋がる『ほどよい政治ドラマの作り方・からめ方』の基礎になったんだと思います。
でも実際、政治を絡めた歴史ドラマ仕立てにするのは想像以上に難しいのでしょうね。キャラも背景もシッカリしていたはずなのに、『銀英伝』のアニメって思っていたほどのめれなかったですから。
ところが上映時間が過ぎていて、次の時間は『戦場のメリークリスマス』だったので見るのをあきらめました。
今思えば『戦メリ』を見ておけば良かったと後悔しております。
さて、この作品って上映時に『チョロQダグラム』ってありましたよね。
もちろんディフォルメでダグラムがチョロQに変形するんですよ。
この頃からリアルロボットのディフォルメが盛んになっていったように記憶しております。
当時の新宿松竹へ観に行ったのですが、あそこはその頃600~700席くらいはあったのかなぁ。
まだ新宿松竹と新宿ピカデリー2の、二つの映画館に分割される前だったと思いますけれど、確か観客は7~8人しかいなかったと記憶しています。
翌84年の『超人ロック』は日本アニメーションだったし、『ボトムズ』『ダーティペア』『バイファム』のOVA三本立てはごくごく小規模公開だったし、87年春の『バツ&テリー』と『ダーティペア』の2本立てまで、松竹はサンライズと組んでいませんね(苦笑)。
その次の88年春は『逆襲のシャア』でしたが。
こういった政治劇だと、ドキュメンタリーとして切り取った方が、よりリアルに感じられるんじゃないでしょうか。
後は残念ながら吉川さんのデザインしたキャラクターの魅力がねぇ・・・。
これが例えば安彦さんや糊川さんだったら、もっと人気が出たんじゃないかと思いますね。
はい、ちゃんと『チョロQダグラム』の記事、アップしましたよん♪
この短編、これまでビデオソフト化されてなかったんですよね、確か。
今はDVDに入っているのでようやっと観直すことが出来ました。