『ピアノ・エスプレッシーヴォ』 松本あすか
2008年 05月 11日
買ってからゆっくりと裏をひっくり返し、ムソルグスキーの「展覧会の絵」だとか、ショパンの「幻想即興曲」、ベートーヴェンの「エリーゼのために」、モーツァルト「トルコ行進曲」、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」、J.S.バッハの「インベンション」、リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」等々、クラシックの曲名がズラズラ並んでいて安堵した次第。
中には彼女のオリジナル曲や、スクリャービンの「エチュード」、ミヨーの「組曲スカラムーシュ」などというマイナーな曲もありましたが、また新しい”期待の若手”とやらが出てきたんだなぁ程度の認識でした。

帯には「躍動感あふれる表情豊かな演奏と多彩なアレンジで綴る、新しいピアノの世界」とありまして、更に「クラシックにグルーヴ!」とまで書かれています。
プロフィールを見ますと、彼女はクラシック畑出身ではあるものの、一時期クラシックからは離れ、ジャズやポップスのジャンルで活躍した後に再度クラシックへ戻ってきたというユニークな経歴の持ち主。知らないで聴けば、これがクラシック曲だとは思わないだろう斬新なアレンジも、そういった経歴を踏まえた上で聴けば納得です。
音楽ジャンルのボーダーレス化が進行中の現在ですが、彼女のような存在がますます枠組みを取っ払って行くんでしょうね。アルバム1枚では「風変わりなピアニスト」で終ってしまいますので、今後の活躍にも期待です。
またweb上で動画も観たのですが、所謂”アニメ声”の持ち主なんですね、彼女。それにお姉さんもピアニストで、これまた美人なので二度ビックリ。