『聖書に秘められたエロス』 白取春彦
2008年 05月 12日

この本ではそういった「聖書」(とりあげているのは、所謂「旧約聖書」だけです)から、「官能的」な部分だけを取り上げ、それを掘り下げています。その濃厚な描写は、そんじょそこらの大衆小説を凌駕していると言っても良いでしょう。もっとも興味本位だけで抜き出している訳ではなく、「聖書」の本質に迫ろうとしているだけに、おちゃらけた部分は皆無です。
「聖書」のダイジェスト、イスラエル人(ユダヤ人)の苦難の歴史がわかりやすく解説されていますので、「聖書」世界に触れたことの無い人、馴染みの薄い人でも読みやすい一冊となっております。