『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女<EE>』(2006)
2008年 05月 18日
いよいよ『第2章:カスピアン王子の角笛』の公開が迫ってきました。前作以上に原作との相違点が多そうですが、どんな作品に仕上がっているのでしょうか。
で、新作を観る前におさらいを兼ねて、買ったままで放置していた『第1章』の<エクステンデッド・エディション>DVDを引っ張り出してきました。
<劇場公開版>のDVDを発売した後で、更に長尺となった<EE>DVDを発売するのは『ロード・オブ・ザ・リング』にあやかっているのだと思いますが、その志は随分と違います。
あちらの<劇場公開版>と<スペシャル・エクステンデッド・エディション>は根本的に別物。単に削除したシーンを復活させ、上映時間を引き延ばしただけではありません。最初から編集をやり直し、音楽も録り足しをし、追加シーンは実に30分から50分という充実振り。逆に<公開版>にあって<SEE>にはないシーンもあるくらいです。そして追加されて無駄だと感じるシーンも殆どありません。
それに比べるとこちらは追加シーンも数分程度ですし、しかもそれが凄くわかりづらいときています。まぁ元々熱心に観ていたわけではないからでもあるのですが、ハッキリわかったのは1シーンだけでした。これでは二つのヴァージョンを作る意味がありません。もし『第2章』でも同じ商法を使うつもりならば、もっときちんと差別化して欲しいものですね(ついでに言うと、劇場公開版のDVDは2枚組、こちらは4枚組ですが、その内の1枚は同じものです。『ロード・オブ・ザ・リング』も同様に2枚組と4枚組でしたが、特典映像等のダブリは一切ないというこだわりの逸品なのです)。