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『團十郎の歌舞伎案内』 十二代目市川團十郎

『團十郎の歌舞伎案内』 十二代目市川團十郎_e0033570_19402350.jpg十二代目市川團十郎が、歌舞伎役者の立場から歌舞伎の魅力について語っている本です。文字通り、大学の集中講義で語った内容をベースにまとめたもののようで、随所に「(笑)」などという記述が入っているせいもあるのかも知れませんが、読んでいても話を聞いているような気分になれます。

所謂”歌舞伎十八番”を中心に名作を紹介している部分もあるのですが、それよりも歴代の團十郎について語った部分や、歌舞伎の生まれてきた背景や、どのような変遷を経て現在に至っているかというような歴史的部分を興味深く読みました。役者の動きや小道具、舞台装置などの解説も、そういった歴史的背景に絡めてありますので、読んでいるとすんなりと頭に入っていく感じがしますねぇ。
ただ願わくば、こうやって本を読むのではなく、実際にお話を聞きたかったものです。
Tracked from みゆみゆの徒然日記 at 2008-05-23 00:21
タイトル : 『團十郎の歌舞伎案内』
十二代目 市川團十郎/著  先月発売された團十郎さんの著書です。購入したのは発売と同時だったのですが、先日の会まで封印していて、終わったので封印を解きました(笑)これは團十郎さんが青山学院大学で行った特別講義を書籍化したものです。私は特別成田屋贔屓というわけではないですが、こんな講義なら絶対毎回出るな・・・と思いました(笑)  内容は、「歴代の團十郎でたどる歌舞伎の歴史」「歌舞伎ができるまで」「役者から見た歌舞伎名作ウラ話」という3章で構成されています。  歴代の團十郎については、当代の團十郎だ...... more
Commented by みゆみゆ at 2008-05-23 00:27 x
私も読みました。
実際に動き(舞と踊りの違いでしょうか?)をされて解説されている写真もあったので、実際の講義を聴きたかったですね。
Commented by odin2099 at 2008-05-23 21:49
>みゆみゆさん

せめてTV特番か何かでやってくれるか、講演を収録したビデオやDVDでも発売してくれると嬉しいんですけどね。
でもこの本を読んで、歌舞伎に対する認識がちょっと改まった気がします(笑)。
by odin2099 | 2008-05-22 19:40 | | Trackback(1) | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
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